ごみの焼却時に発生する廃熱を利用した高効率ごみ発電プラント
2017年10月02日、日立造船株式会社(以下、日立造船)は、同社と株式会社奥村組による特定建設工事共同企業体が、東京二十三区清掃一部事務組合(以下、同組合)向け、杉並清掃工場(以下、同清掃工場)の建替工事(以下、同工事)を完工したと発表した。
同工事は、同清掃工場の設備全体が老朽化したために、既存工場を解体し、ごみの焼却時に発生する廃熱を利用した高効率ごみ発電プラントの新たな清掃工場を建設するもので、2012年に特定建設工事共同企業体が工事を請け負った。
建替工事の概要とプラント運転管理について
同清掃工場は、処理能力300t/日のストーカ炉2炉を備えた施設規模で、約24,000kWを発電し、場内で利用するとともに売電する。
同清掃工場しゅん工後の管理運営は同組合が行うが、日立造船は制御技術の高度化に係る調査、研究および技術開発等の分野で協力することで合意しており、同社は、従来のプラントの運転データとともに、多種多様なデータを収集し、ビッグデータ解析を行う。
これらをもとにして、同社は、運転条件の変化に適応しながら最適に制御していく自律制御や、機器の稼動データをもとにした予兆診断を行うサービス等を開発し、より高度な最適運転管理システムを構築する。
また、公益財団法人高輝度光科学研究センターと共同開発した「ビッグデータ管理システム」等の新技術を組合わせ、次世代のごみ焼却発電プラントとしての革新的な運転管理技術を提供する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立造船 ニュースリリース
https://www.hitachizosen.co.jp/release/2017/10/002836.html