日本インシュレーション株式会社が「カーテンウォールの構造方法について」に対応した、カーテンウォール耐火パネルの広報活動を開始した。カーテンウォール耐火パネルとはスパンドレル部の耐火構造用として、床スラブやはりなどの躯体に耐火パネルを固定するものだ。
躯体から耐火パネルを直接支持するための工法として、株式会社竹中工務店殿と共同で新たな工法を開発した。
外壁のうち上下に重なっている二つの窓その他の開口部の間の部分であるスパンドレルや、柱形その他これに類する部分を構成する材料は火災が起きた時に容易に破損、もしくは脱落してしまうことがある。
そのためこのようなことが生じることがないように方立や、無目等から構造的に切り離し、柱・床・はりに固定するものとするものだ。
(画像はニュースリリースより)
アルミ材は660℃程度で溶融するのだが、大きな火災の場合には、火災室の温度は1000℃を超える場合もある。
これまでのカーテンウォールは、スパンドレル部の耐火パネルをアルミ枠で挟むことが主力だったが、火災が起きた際にアルミ枠が溶融や焼失すると耐火パネルが脱落し、上階延焼を生じる懸念があった。
開発した工法は、耐火パネルに埋込み金物をあらかじめ挿入しておき、躯体に固定されたスチールプレートと埋込み金物をボルトで接合することによって、耐火パネルを躯体から支持するという構造だ。
またその他にも耐火パネルに座ぐりをいれることによって、塞ぎ板をはめ込み、埋込み金物を隠して意匠性を良くするとともに、埋込み金物が直接加熱を受けることを防止する。
▼外部リンク
日本インシュレーション株式会社 ニュースリリース
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