IoT活用で、生産性が15%向上
フジタは9月5日、モノをインターネットに接続するIoTを用いて、重機土工の「全工程見える化」システムを導入したと発表した。
「全工程見える化」システムを導入したのは、岐阜県で行った「平成27年度東海環状広見地区西道路建設工事」。IoTとクラウドサービスを活用し、土工現場の「建設機械」、「人」、「測量」の情報すべてを集約した「全工程見える化」を適用した。
全行程の情報を共有しタイムロスをなくす
近年、土工現場ではICT(情報通信技術)の活用が進んでおり、ドローンによる三次元測量や設計データが入力されたICT建設機械の導入などが行われている。
しかし、ICT建設機械は法面整形や盛土転圧など仕上げ作業の一部にのみ適用されるケースが多く、全行程への適用はまだまだ進んでいないという課題があった。
フジタはこの課題を解決するために、ICT建機、ダンプトラックといった「建設機械」、工事管理者、職長、オペレーターといった「人」、三次元データ、ロードライトなどの「測量」のすべての施工情報をクラウドサービスで一元化。
施工の進行状況や出来形の情報を、すべての現場担当者が共有できるシステムを構築した。
これによって、各オペレーターが相互の位置情報と施工状況、ダンプトラックの運行状況をマップ上で視覚的に確認できるようになった。その結果、スムーズな連携作業が可能になり、建設機械の手待ち時間の大幅短縮や、切盛土の施工効率の向上を実現。重機作業の生産性を15%高めたという。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社フジタのプレスリリース
http://www.fujita.co.jp/information/2017/iot_15.html