製造時のCO2排出量を25%削減
鹿島建設は8月30日、環境配慮型コンクリート「エコクリートBLS」の適用を拡大したと発表した。「エコクリートBLS」は、2016年に鹿島建設が開発したもの。
中性化しにくい高炉セメントA種を改良した、地上部分に適用できるコンクリートで、製造時のCO2排出量を従来製品より約25%削減した。
ひび割れ抵抗性や耐久性が高く、一般的なコンクリートと同等のコストで製造できるメリットもある。
「エコクリート」シリーズを積極展開
今回適用したのは、地上4階建ての「株式会社山櫻 東京支店」の地上部分全て。試算では、コンクリート製造時のCO2排出量を約34トン削減した。
さらに打設後10か月以上経過した現在も、ひび割れが発生しておらず良好な状態を維持しているという。
鹿島は今回適用した「エコクリートBLS」をはじめ、CFT充填用の「KKCコンクリート」、NEDOプロジェクトとして産学共同で開発した地下構造物用の「ECMコンクリート」など環境配慮型コンクリートの開発に注力しており、今後は「エコクリート」シリーズとして幅広く展開していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
鹿島建設株式会社のプレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201708/30a1-j.htm