建物の構造形式に制約されることなく環境に配慮した閉鎖型解体工事を施工
2017年8月21日、大成建設株式会社は、今後需要増大が予想される建物解体ニーズに対応するため「テコレップシステム(環境に配慮をした閉鎖型解体工法)」の適用範囲を拡大し、RC(鉄筋コンクリート)造の超高層建物にも適用可能な「テコレップ-light」を開発したと発表した。
同社の「テコレップシステム」は、解体工事を行う際に、閉鎖空間で完全に覆うことにより、外部に騒音、粉塵を出さず、解体部材の飛来落下を防止した、近隣環境に配慮した工法であるが、従来は、既存の梁や屋根部を利用して閉鎖空間を構築していたため、躯体重量のあるRC造への適用が困難であった。
新たに開発された「テコレップ-light」は、大幅に重量を低減して、建物の構造形式に制約されることなく環境に配慮した閉鎖型解体工事を施工できる。
「テコレップ-light」の概要
「テコレップ-light」は、既存躯体とは別に、鉄骨造で閉鎖用新設屋根部分(以下、軽量屋根)を構成する。
この結果、屋根部分の重量が従来の1/3まで大幅に低減されて、屋根降下用ジャッキの数も半減した。また、既存躯体へのジャッキの定着部分をユニット化し、閉鎖空間の構築期間を大幅に短縮すると共、設置する柱の形状にもフレキシブルに対応できるようになった。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/