一般社団法人日本CLT協会は8月より、「CLTデザインコンペ2017」の募集受けつけを開始した。協賛は銘建工業株式会社およびライフデザイン・カバヤ株式会社。
ひき板(ラミナ)を並べ、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料がCLT(Cross Laminated Timber)。日本CLT協会によれば、森林資源の有効活用や環境に優しい都市づくりなど、多くの面でその効果が期待されている材料であるという。
CLTはオーストラリアを中心に1995年ごろより普及が始まったのち、昨今では日本を含め、世界各国での利用例が急速に増加。断熱性と壁式構造の特性を生かす形で、戸建て住宅をはじめとする各種建築物での活用が広まりつつある。
こうした中で催される「CLTデザインコンペ」は、他材料・他構造の置き換えから一歩進んだ、CLTならではのデザインの創出を促すべく開催されるもの。「事務所部門」と「住宅部門」の2部門で、建築家・構造エンジニアからのアイディアを広く募集する。
うち事務所部門は、岡山県真庭市の敷地にCLT長尺材を使った事務所施設設立を予定している銘建工業のために、従業員100名が働くこととなる事務所計画のプロポーザル提案を行うというもの。
最優秀賞に選ばれた1点は実際の設計契約を結ぶことができ、これとは別となる優秀賞1点には50万円が贈られる。締め切りは8月18日(金)。
一方の住宅部門は、岡山県岡山市南区の「カバヤの森」に建設される、ライフデザイン・カバヤ株式会社のモデルハウスのアイディアを募る内容。
このモデルハウスはCLTを使った2階建ての戸建て住宅で、延床面積は150~160平米が想定されている。最優秀賞に選ばれた作品1点は、基本設計契約のもと実際のモデルハウスとして建設される予定だ。
また、最優秀賞を獲得した場合は契約ではなく賞金100万円を選ぶこともでき、加えて他に選ばれる優秀賞1点には50万円、佳作2点には30万円がそれぞれ贈られる。こちらは10月10日(火)が提出締め切りだ。
なお日本CLT協会では現在、3回目となる「CLTアイディアコンテスト 2017」の募集も併せて受けつけている。「CLTデザインコンペ2017」および「CLTアイディアコンテスト 2017」の詳細および申し込み方法は、特設ホームページを通じて公開中だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ライフデザイン・カバヤ株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/000000016.000026371.html
CLTアイディアコンテスト
https://clta.jp/contest/