名古屋市ささしまライブ24地区「グローバルゲート」に適用
2017年7月7日、株式会社竹中工務店は、液状化対策技術との組み合わせにより、合理的で耐震性の高い地下構造を実現する「ソイルクラベット工法」を開発し、名古屋駅南に位置するささしまライブ24地区の超高層建物「グローバルゲート」(以下、同建物)に適用したと発表した。
同建物は、地上37階・塔屋2階・地下2階で高さ約170mの名古屋プリンスホテル スカイタワー、地上18階・塔屋2階・地下2階で高さ約88mの大和ハウス名古屋ビル、および地上6階・地下2階の低層棟で構成され、延床面積が約157,540平方メートルだ。
同建物では、「TOFT工法」を基礎全体に適用して地盤の液状化を防止し、建物重量の大きい名古屋プリンスホテル スカイタワーはパイルド・ラフト基礎(直接基礎+杭基礎)、大和ハウス名古屋ビルと低層棟は直接基礎として計画し、「ソイルクラベット工法」によって、合理的で高い耐震安全性を実現した。
「ソイルクラベット工法」の概要
「ソイルクラベット工法」は、軟弱地盤の液状化を防止する格子状地盤改良の「TOFT工法」と組み合わせで活用する工法で、基礎底面に凹凸部を設けて、地震で建物が横に揺れた際の滑りを防いで摩擦抵抗を増大させることで、「TOFT工法」で改良された地盤にも地震時の水平力を負担させる方法だ。
この結果、建物を支える杭に作用する水平力が低減するため、杭径を小さくしたり、杭の耐震安全性を向上させることが可能となる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
竹中工務店 ニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2017/07/01/index.html