2017年7月7日、富士通株式会社は、機械装置設計向け3次元CADソフトウェア「FUJITSU Manufacturing Industry Solution iCAD SX(アイキャド エスエックス)」の最新バージョン「iCAD SX V7L6」(以下、同ソフトウェア)を販売開始すると発表した。
設計の現場では、3次元設計による業務効率化が普及しているが、製造の現場では依然として2次元の製作図が複数必要とされているため、設計全体の工数削減が進まないことが課題だ。
そこで、同ソフトウェアは、設計情報を蓄積・活用する機能や製図機能を強化している。
各部品の3次元データ内に、従来から登録可能だった材質や重量、原価などに加え、部品構成、部品番号や組立順序の情報を、部材購買・製造などの後工程を考慮しながら登録でき、これより組立手順書や部品表などを作成して、後工程でそのまま活用できるため、製品の品質や業務効率が向上する。
組立図で必要となる詳細図や断面図をアイソメ断面図一つで表現でき、三面図作成で背面に隠れている部品を破線で表示するか非表示とするかを、容易に変更できる機能など、設計の現場でニーズの高い機能を追加して、約40%の図面作成工数削減を実現した。
多数配置されているボルトや座金、ナットなどの締結部品締結部品の正しい組み合わせパターンを保存し、複数の部品を1部品として認識できるため、部品配置の効率化と部品の組み合わせミスが軽減される。
これまでは別々の部品として認識されていた溶接部品を1部品として認識し、一括して穴開けができる機能を搭載したため、溶接部品の穴開けを効率的に設計できる。
3次元での配管経路設計機能を強化し、周りの機器との位置関係を画面上で視覚的に確認しながら配管設計できるため、作業効率化と品質が向上した。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
富士通 プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/07/7.html