三菱地所レジデンス株式会社と株式会社NIPPOは7月1日、大阪府堺市で開発を進めている「ザ・パークハウス オイコス 三国ヶ丘」のモデルルームをグランドオープンした。 同物件は「ザ・パークハウス」ブランドとしては初となる、「低炭素建築物」認定を取得したもの。今年8月下旬の販売開始を予定している。
「ザ・パークハウス オイコス 三国ヶ丘」は堺市北区東三国ヶ丘町1丁2303番22に位置する、総戸数182戸、鉄筋コンクリート造・地上11階建の物件。株式会社長谷工コーポレーションが施工を手掛けた。
同物件の特徴の1つが、家庭用燃料電池「エネファーム type S」を全戸に導入している点。家庭用燃料電池としては世界最高クラスとなる発電効率52%に加え、24時間700Wの定格出力運転によって生じる余剰電力を大阪ガスに売却することが可能で、高いエネルギー効率による二酸化炭素排出削減効果に加え、経済面でもメリットがもたらされる。
また内断熱の施工や結露対策、複層ガラスの採用等によって断熱効果を高めており、次世代省エネルギー基準に準拠した住宅性能評価における省エネルギー対策等級では、「5-1 断熱等性能等級 4」および「5-2 一次エネルギー消費量等級 5」に相当する性能を実現。
さらに、節湯効果の見込める水栓器具をはじめ、保温浴槽、LED照明、さらに温室効果ガス抑制に配慮した「ノンフロン材」といった各種設備の標準採用により、省エネルギーへ最大限考慮した設計とした。
これら工夫により、同物件は「省エネ法の省エネ基準に比べ一次エネルギー消費量を10%以上削減し、その他低炭素化に資する措置が講じられている」という低炭素建築物の要件をクリア。「都市の低炭素化の促進に関する法律」に基づく低炭素建築物認定を取得することに成功した。
また同物件では、植栽計画において樹木や草本の半数以上を在来種で構成する、化学薬品や化学肥料を可能な限り使用せず環境負荷を抑制するといった手法により、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会が定める「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)[集合住宅版]」も併せて取得。三菱地所レジデンスがかねて推進している生物多様性保全にも、十分配慮した設計となっている。
(画像はプレスリリースより)
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三菱地所レジデンス株式会社・株式会社NIPPO プレスリリース
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