上水事業では台風・豪雨時にダム湖水源の急激な濁度上昇などの課題に直面
2017年6月12日、JFEエンジニアリング株式会社は、マニラッド水道サービス会社(以下、マニラッド社)より、マニラ首都圏ケソン市のラメサ第1浄水場(以下、同浄水場)の更新工事(以下、同工事)を競争入札を経て受注したと発表した。
同浄水場は、同国最大規模であるが、台風や豪雨の際にはダム湖からの原水の濁度が急激に上昇するなどの不具合があった。このたび、地域住民へ安全な水を安定的に供給するため、同浄水場を更新することとなった。
同国の建設会社であるサンタ・クララ社との共同企業体で同工事を行い、2020年に施設を完成し、引渡しする予定だ。
なお、発注者のマニラッド社は、マニラ首都圏西側の全域で上下水道事業を運営している。
浄水場更新工事受注の概要
同工事では、沈澱池に傾斜管や汚泥掻寄機などを導入すると共に、濃縮や脱水などの汚泥処理施設を新設して、浄水能力を強化し、オペレーションの効率化を図る。
また、凝集沈殿池やろ過池の躯体と運転管理棟を全面的に補修し、耐震性を強化する。さらに、太陽光発電システムを導入し、電源の一部を賄う計画だ。
なお、受注金額は全体で約100億円であり、工期は2017年5月~2020年3月の予定だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
JFEエンジニアリング ニュースリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2017/20170612081105.html