異なる構造の接合に対応
清水建設は5月16日、木質構造を採用した中大規模建築向けのハイブリッド構法を開発したと発表した。
新たに開発したのは、木質構造の中大規模の耐火建築向けに、自由な空間構築を実現するハイブリッド木質構法「シミズ ハイウッド(Shimizu Hy-wood)」。木質構造と鉄骨造、鉄筋コンクリート造を組み合わせることができるのが特徴だ。
耐震・耐火性能に優れた構法
木質構造の採用では、木質柱や梁の耐火性能によって適用できる建築規模が決められている。
近年は公共建築物等の木材利用促進法の施行や、建築基準法の改正による木造規制の緩和などによって、中大規模の耐火建築にも木質構造の適用が採用される機会が増えた。このため大手建設各社は木質柱・梁の耐火性能や構工法の開発でしのぎを削っている。
木質構造の設計上の課題は、異なる構造の柱・梁の接合部の耐震性を確保しつつ、容易な接合方法にすること。さらには火災時に木質柱の耐久性を高める必要もある。
「シミズ ハイウッド」は、プレキャストのRC接合部材を介して、木質構造とRC造、あるいはS造といった異なる構造の柱や梁を接合・一体化することで課題をクリアし、様々なニーズに対応できるフレキシブルな木質空間を提供する。
(画像は、清水建設のホームページより)
▼外部リンク
清水建設のプレスリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release