最終処分場の容量確保に大きく寄与する焼却飛灰のリサイクル利用
2017年4月4日、三菱マテリアル株式会社(以下、三菱マテリアル)と株式会社麻生(以下、麻生)は、焼却飛灰のセメント資源化事業を行うため、共同事業会社「北九州アッシュリサイクルシステムズ株式会社(以下、同新会社)」を設立したと発表した。
日本国内で、一般廃棄物の焼却残渣の約25%がセメント原料等にリサイクルされているが、残りは最終処分場で埋め立て処理されている。特に、焼却飛灰(焼却灰のうち集塵装置等で集めたばいじん)は含有塩素濃度が高いためにリサイクルが進まず、両社推定では焼却飛灰の年間発生量の大半となる約70万トンが最終処分されている。
三菱マテリアルは、最終処分場の容量確保に大きく寄与する焼却飛灰のリサイクル利用を目的として、焼却飛灰中の塩素をセメント資源化が可能となる低濃度まで洗浄する技術を開発した。
三菱マテリアルと麻生は、福岡県北九州市の旭硝子株式会社北九州事業所敷地内の一部を賃借し、三菱マテリアルの技術と麻生の事業ノウハウを生かす同新会社で、焼却飛灰のセメント資源化事業を行う。
新会社の概要
同社は、資本金2.5億円(出資比率は三菱マテリアル65%、麻生35%)で2017年4月3日に設立され、事業内容は焼却飛灰の洗浄並びに付帯関連する一切の事業で、焼却飛灰の処理能力は最大116トン/日。
なお、2017年5月頃に着工し、2018年4月に事業開始(営業運転)の予定。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱マテリアル プレスリリース
http://www.mmc.co.jp/