商品のラインナップを拡充
栗田工業は、3月17日、国内で初めて、連続通水式の一槽型「ANAMMOX(Anaerobic Ammonium Oxidation、アナモックス)プロセス」の販売をスタートしたことを発表した。
同社は2003年にANAMMOX微生物を用いた窒素除去システムを開発し、これまで「連続通水式二槽型」や「バッチ式一槽型」を販売してきた。今回の新商品販売で、より高い顧客ニーズに対応できるようになったという。
新商品の概要
新商品の「連続一槽型ANAMMOX」は、同社の独自排水処理技術である高効率脱窒システム「ANAMMOXプロセス」を改良したもので、亜硝酸硝化と脱窒(ANAMMOX反応)を、単一の反応槽で行うのが特長だ。
具体的には、生物膜中にアンモニア酸化細菌とANAMMOX微生物を混合して生育させる独自のグラニュール技術を適用。また、ANAMMOXグラニュールとガス、処理水を分離するための特殊な気固液分離機構(GSS)付きの反応槽を採用したことで、安定した窒素除去ができるうえ、大流量・低濃度窒素排水処理に対応可能だ。
さらに、従来式と比べて、建設費と設置スペースともに30%低減。維持管理もしやすくなったという。
バイオガス発電事業を積極展開
同社は既に新商品の受注を獲得した。
今後も、優位性のある独自技術で、創エネルギーや廃棄物再資源化における顧客メリットを提供し、バイオガス発電など幅広い市場分野での拡販を目指す考えである。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
栗田工業 プレスリリース
http://www.kurita.co.jp/aboutus/press170317.html