鹿島、海底シールド工事にCIMを導入

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鹿島、海底シールド工事にCIMを導入

2017年02月23日 15:00

CIMを導入し、品質管理の“見える化”を実現

鹿島建設株式会社は2月22日、北海道小樽市における石狩湾新港発電所1号機新設工事のうち土木本工事(第3工区)における、放水路トンネルを構築する海底シールド工事に、CIM(Construction Information Modeling/Management)を導入し、品質管理の“見える化”を実現した、と発表した。

土木本工事は、北海道電力株式会社が発注者で、鹿島・熊谷・五洋・伊藤共同企業体が受注した。2014年3月12日工事開始、2018年8月24日完成予定。

CIMにより各種情報を”見える化”

石狩湾新港発電所1号機新設工事のうち土木本工事は、石狩湾新港内に北海道初のLNG(液化天然ガス)火力発電所を建設する工事のうち、放水設備を築造するもの。

放水設備は、発電設備から排出される冷却水を防波堤外側の外洋に放出するため、放水路立坑・放水路トンネル・放水口で構成される設備である。

放水路トンネルは、泥水式シールド工法により海底地盤内に構築され、放水路立坑から放水口までを接続した。

放水路トンネルは、延長1,045m、内径4.7mで、海底の土被りが11~32m(最大水圧0.34MPa)と一様でなく、放水口付近では防波堤による上載荷重が作用するため、海底地盤内の状況を正確に把握する必要があった。また、既設の放水口に接続させるため、高度な品質管理と施工の安全性が求められた。

そこで、CIMを導入し、シールド機やセグメントなどの位置情報、土質や土被りなどの海底地盤情報を3次元化し、視覚的に把握した。

また、鹿島のシールド掘進管理システムから、掘進時施工データ、シールド機測量結果、セグメント測量結果、セグメント出来形情報を、ボーリング調査から土質情報、N値などの情報を得て、CIMの属性情報とし、施工状況も可視化した。

CIMにより、各種情報を“見える化”したことで、施工管理を確実に行い、高度な品質管理と施工の安全性を確保した。

CIMとシールド掘進管理システムとの連携を推進

鹿島は、今後もCIMを活用し、都市部の工事への導入を推進する。そして、シールド掘進管理システムとリンクさせることで、シールド工事をリアルタイムかつ視覚的に把握し、品質管理と安全管理を強化する方針である。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

鹿島建設株式会社のプレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201702/22c1-j.htm

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