水質汚濁の問題を解決
堀場製作所は、2月9日、日立造船とともに、ミャンマー連邦共和国における河川水質汚濁の改善事業を開始したことを明らかにした。
同国ワンディン市には、多くの織物工場が稼働しているが、その染色工程からの排水が、周辺河川の水質汚濁の原因となっている。しかし、ほとんどの工場には排水処理設備がないうえ、排水処理設備の維持管理等を実施できる事業者も少ないのが現状だ。
プロジェクトの概要
このプロジェクトでは、堀場製作所の水質計測機器による染色排水の計測・分析と、日立造船の排水処理技術を融合させることで、現地に即した水処理システムの構築と、染色工場の排水による水質汚濁改善を目指す。
具体的に、両社は、染色工場の規模、排水量、河川汚濁状況を調査するほか、排水処理および水質モニタリングシステムの実証試験設備を導入。
また、試験設備の運転管理業務、維持管理業務を行う現地技術者の指導を実施する計画だ。
環境対策に貢献
同国は、今後も経済成長が見込まれる一方、環境対策においては未だ準備段階にあり、現在も工場排水に対する規制や基準が定まっていないことから、両社は、今回のプロジェクト遂行を通じ、同国における環境規制・排出基準の制定を推進する考えだ。
また、今後も引き続き同国の染色産業、ひいては経済発展に貢献していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
堀場製作所 プレスリリース
http://www.horiba.com/jp/corporate-news/news/article/46767/
日立造船 プレスリリース
https://www.hitachizosen.co.jp/news/2017/02/002488.html