多様な外観デザインに対し、良好な施工性と層間変位追従性能を実現するシステムの開発
2017年2月10日、大成建設株式会社は、内外装工事の仕上壁を対象として、壁面材下地システム「T-Flex Wallsystem」(以下、同システム)を開発したと発表した。
同システムは、高層建築物が地震や台風によって揺れた場合、外壁やカーテンウォールなどが脱落や損傷することなく、躯体の変形に滑らかに追従できる優れた層間変位追従性能を持ち、この度、複合商業施設『GINZA PLACE(銀座プレイス)』に初適用された。
「T-Flex Wallsystem」の特徴
同システムは、横架材の溝にアルミ型材のファスナーを係合させたスライドファスナーと、ボルトで固定するファスナーを併用したスライド機構を設けて、多様で複雑な外観デザインの建物にも対応できる、層間変位追従性能を持つ。
また、実大試験体により、1/50の層間変形角まで仕上面材が破損・脱落せずに追従することを実証している。なお、層間変形角とは、建物各階に生じる水平方向の層間変位を階高で割った割合で、同システムでは構造設計指針等で定められた規定値(1/200以下)を超える角度まで対応可能だ。
同システムを適用することにより、施工時の生産性向上と品質確保を実現でき、建物の仕上壁面材の脱落・落下防止につながる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/