五洋建設とソーキ、構造物の誘導および出来形測量が可能なシステム「AR Navi ジオモニII」を開発

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五洋建設とソーキ、構造物の誘導および出来形測量が可能なシステム「AR Navi ジオモニII」を開発

2017年02月11日 00:00

構造物誘導・出来形管理システム「AR Navi ジオモニII」

五洋建設株式会社と株式会社ソーキは2月7日、杭・ケーソン(caisson)などの構造物の誘導および出来形測量を行うことができる新しい構造物誘導・出来形管理システム「AR Navi ジオモニII」を開発した、と発表した。

ICTとAR技術で杭の打設管理と大型構造物の据付管理

以前開発した、映像による杭打設管理システム(ジオモニ)は、CCDカメラを取り付けたトータルステーションで杭の位置・角度を視準し、その映像を杭打設船に伝送し表示するものであった。

しかし、このシステムでは、杭頭の中心位置や傾斜しか管理できず、設計ラインに対する杭のずれ量を定量的に測定することが困難だった。

「AR Navi ジオモニII」は、ジオモニのハードウェアに、AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を組み込んだソフトウェアを搭載した、構造物誘導・出来形管理システムである。

新しいシステムでは、形状の異なる構造物をワイヤーフレームモデルやポリゴンモデルなどの三次元画像で表示でき、また任意形状の設計ラインの表示が可能なため、構造物の規模や形状によらず施工管理ができる。

設計ラインを水平・鉛直方向に複数本表示し、杭頭中心位置・天端高・傾斜の杭出来形と比較することで、杭の打設管理ができる。また、三次元設計ラインによるケーソン・ジャケット・鋼板セルなどの大型構造物の据付管理にも適用できる。

設計ラインは任意幅で複数の平行線を表示させ、ズーム倍率に応じた目盛表示を行うため、設計値と現場の誤差を定量的に測定することができる。

作業船オペレータは、リアルタイムで設計ラインと現場の対象物との比較ができるので、位置決め時間が短縮し、建設現場の生産性の向上が見込める。

システムの最大測量距離は約500m。雨天時や夜間作業でも適用可能である。

試験施工で施工性と打設精度の向上を確認

AR Navi ジオモニIIを、2016年6月東京港内の試験施工に使用し、施工性および打設精度が向上したことを確認した。

18本の鋼管杭について、杭頭中心位置と天端高の出来形が、許容値の50%以内の高精度で打設できた。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

五洋建設株式会社のニュースリリース
http://www.penta-ocean.co.jp/news/2017/170207.html

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