海外のインフラ建設工事に連続採用
新日鐵住金は、1月24日、シンガポールにおいて雨水幹線の土留め壁向けにハット形鋼矢板約1,000トン(近接施工用鋼矢板NS-SP-Jを一部含む)を納入したことを明らかにした。
また、オーストラリアにおいて、道路トンネルの土留め壁向けに、ハット形鋼矢板約2,000トンを納入したことも併せて発表した。
ハット形鋼矢板のメリット
ハット形鋼矢板は、1枚ものの熱延鋼矢板としては世界最大の幅900ミリメートル。
これまで使用されてきたU形、Z形鋼矢板と比べ、打設回数の削減や精度の高い施工に貢献し、都市部の狭い場所においても、急速かつ安定した施工により、高品質な構造物を建設できる。
また、鋼矢板の設計時、シンガポールやオーストラリアで採用している設計基準を考慮する必要があるが、ハット形鋼矢板に関しては、両国の設計基準を満たし、断面性能の低減を必要としないため、壁構造の合理化を図ることが可能だ。
さらに、豊富なサイズを用意。土留め壁に必要な断面性能に対し、最適かつ経済的な断面を選択することができるという。
海外の都市土木工事に貢献
同社のハット形鋼矢板は、これまでも海外において港湾や河川工事等に採用されてきた。
今後も同社は、アジア大洋州等の海外建設の重点市場と捉え、同社の高品質な製品を提供するとともに、海外のインフラの整備に貢献していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
新日鐵住金 プレスリリース
http://www.nssmc.com/news/20170124_100.html