北海道電力の技術要件を満たす蓄電池システム
大林組は12月26日、低コスト蓄電池システムを開発し、釧路町有地での太陽光発電所「釧路メガソーラー」に導入すると発表した。発電所運転開始は2017年4月の予定。
新たな蓄電池システムは、蓄電池用パワーコンディショナや蓄電池の容量などの設備容量を最適化して、設置コストと発電所の運用コストを抑えつつ、北海道電力の技術要件に適合するシステムとして開発された。
北海道メガソーラーの接続はもはや限界
太陽光発電や風力発電は、日射や気温、風速など自然条件の影響によって急激な出力変動が生じる。このため電力系統への接続量が増加した場合、系統の電圧や周波数に影響を及ぼす恐れがある。
平成25年4月に資源エネルギー庁が出した通達によって、北海道における大規模太陽光発電の接続が限界に近づきつつあることが公表された。出力変動緩和対策として接続量40万キロワットを超えて連系する大規模発電所は、蓄電池システムを設置することが新たな条件となった。
今回開発された蓄電池システムも、資源エネルギー庁の通達条件に適合させるためのもの。開発は大林組、三菱電機、GSユアサの共同開発チームが行った。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社大林組のプレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/20161226_1