上海の大規模複合開発事業に着工
三菱地所設計は12月12日、中国上海市の大型複合開発プロジェクトにて進めていた基本設計が終了し、12月に建設工事に着手したと発表した。完成は2018年末の予定だ。
オフィスタワー棟、共同住宅棟、低層商業施設棟で構成される大型複合開発プロジェクトで、今年2月に実施された国際コンペで三菱地所が採択され、基本設計業務を受託したもの。周辺環境に配慮した配棟計画、子どもや近隣住民が安心して過ごせる商業施設を提案したことが評価されたという。
国古来の空間を区切る「園林」手法を採用
事業計画地は上海の金融地区「陸家嘴CBDエリア」から約3キロの距離にあり、上海市を流れる黄浦江に面している。将来、敷地の北東部に2つの地下鉄が交差する予定で、敷地の北側では既に高級住宅や商業施設、オフィス、ホテルなどの複合開発が行われている。
敷地面積は2万8,461平米、延床面積は約13万平米。このうちオフィスは約5万5,000平米の32階建て、集合住宅は約1万4,000平米の27階建て、商業施設は約2万8,000平米の3階建てとなる。
「GREEN HILL」をコンセプトに、中国古来の空間を区切る「園林」と呼ばれる手法を用い、石の配置方法などを現代的に解釈した空間を創出する。またオフィスタワーはタワーには3層吹き抜けのエントランスを設け、風格と気品あふれる高級オフィスとなる。
(画像はプレスリリースより)
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株式会社三菱地所設計のプレスリリース
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