今年7月に初適用
戸田建設は、11月29日、現在施工中である和光北インター地域土地区画整理事業造成工事の擁壁工事において、低炭素型のコンクリート「スラグリート(R)」を実構造物に初適用したことを発表した。
「スラグリート(R)」の概要
「スラグリート(R)」は、製鉄所の副産物である高炉スラグ微粉末を、セメントの代替として活用した環境にやさしいコンクリート。
具体的には、コンクリート製造時におけるセメントの使用量を低減することで、CO2排出量を約70%削減することが可能なうえ、セメントの水和反応で生じるコンクリート温度の上昇を抑制し、マスコンクリート構造物における温度ひび割れの発生リスクを抑えることができる。
また、強度発現性能や耐久性能、施工性も一般のコンクリートと同等かそれ以上を確保したという。
地球温暖化対策の一環
近年の環境対策として、各分野でCO2排出量の削減に向けた取り組みが推進される中、建設業界では低炭素型のコンクリートに注目が集まっている。
同社は今後、これら地球温暖化対策に向けた取り組みの一環として、今回初適用した「スラグリート(R)」を土木分野だけでなく、建築分野の実構造物に対しても順次適用していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
戸田建設 プレスリリース
http://www.toda.co.jp/news/2016/20161129.html