三井物産株式会社は11月11日、インド鉄道省傘下のIrcon International Limited(IRCON)、タタ・グループの建設工事会社Tata Projects Limited(TPL)の3社が共同で、インドの鉄道公社から土木・軌道敷設工事を受注した、と発表した。
インド政府は、インド貨物輸送の約65%を担う西回廊(デリー~ムンバイ)と東回廊(デリー~コルカタ)の貨物輸送力強化のため、総延長約2,800㎞におよぶ貨物専用鉄道(Dedicated Freight Corridor、DFC)を建設中。
今回の工事は、鉄道省傘下の貨物専用鉄道公社(Dedicated Freight Corridor Corporation of India Ltd.)が計画する全長約1,500kmの西回廊高速貨物専用鉄道計画の内、インド・マハラシュトラ州ジャワハルラール・ネルー港(JNPT)からヴァイタラナ(Vaitarana)までの102km区間。
三井物産が3社のコンソーシアム・リーダーとなり、日本製の高品質レールを使った軌道敷設工事を共同で行い、IRCONおよびTPLが土木工事を行う。
三井物産は、3社コンソーシアムで、2015年8月にDFC西回廊のマハラシュトラ州ヴァイタラナ~グジャラート州ヴァドダラ間320kmの土木・軌道敷設工事を受注。
今回の受注で、マハラシュトラ州ジャワハルラール・ネルー港からグジャラート州ヴァドダラまでの全長422kmの工事を連続して請け負うことになる。
工期は約4年、受注金額は約490億円。三井物産のDFC西回廊プロジェクトにおける受注額は、累計で約1,640億円になった。
DFC西回廊は、日本・インド両政府が共同推進するデリー・ムンバイ間産業大動脈構想の屋台骨となるプロジェクト。
日本政府が本邦技術活用条件(Special Terms for Economic Partnership)を適用した円借款を供与しており、借款金額約1,361億円、償還期間は40年である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井物産株式会社のニュースリリース
http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2016/1221789_8913.html