新しい「無収縮コンクリート」を開発
竹中工務店は、11月9日、竹本油脂と共同で、無収縮タイプコンクリート、「ファインリード(R)」を開発し、ニフコYRP防爆実験棟内の風のプロムナードに初適用したことを発表した。
これまで、ひび割れ発生の抑制には、工場製造時に膨張材や石灰石骨材、中庸熱セメントや低熱セメントを併用し、作業所で収縮低減剤を添加した「無収縮コンクリート」を用いていたことから、より簡便な方法で製造できる、高品質なコンクリートの開発が求められていた。
「ファインリード(R)」の概要
このコンクリートは、建物のひび割れを低減し、美観維持と耐久性の確保双方を実現するもの。
新開発の収縮低減タイプの高性能AE減水剤を、工場にて普通セメントに添加し、石灰石骨材、膨張材と練り混ぜる方法で製造されるため、これまで作業所で必要とされた手間を省略することが可能だ。
また、普通コンクリートに置き換えて使用することができるため、施工性の向上につながるという。
意匠性の高い建物に適用
「ファインリード(R)」の適用プロジェクト時においては、打ち込み後、半年を経ても、ひび割れが発生しない、良好な結果が得られたとされる。
意匠性の高い建物や開口部の多い建物などは、ひび割れ低減の要求が高い。同社は今後、これらの建物の外壁や床などを対象に、適用を広げていく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
竹中工務店 プレスリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2016/11/03/index.html