「RadBlock-X」を開発
竹中工務店は吉野石膏と10月11日共同にて、新素材からできる放射線遮蔽ブロック壁「RadBlock-X」を開発し、福島第一原子力発電所新事務本館新築工事にて採用されたと発表した。
今回、両社が開発した「RadBlock-X」は、ガンマ線やX線に対して遮蔽性能を発揮するというものだ。原子力関連施設だけではなく、高度先進医療施設や最先端の研究施設において放射線を遮蔽する必要がある。これまでガンマ線やX線など放射線を遮蔽するためには、コンクリートを使用することが一般的だ。
福島第一原子力発電所新事務本館で採用
これまでの工法では、コンクリート打設やモルタル目地部処理によって、施工中に起こる騒音や粉塵、汚れの発生を抑えられないという課題があった。
またPC部材を活用する乾式施工の場合には、遮蔽性能を確保するために部材の寸法精度を高めることと、部材を構成する材料のばらつきを少なくしなければいけなかった。
「RadBlock-X」は、約16kgのブロックを積層施工するものであり、施工性が高く短工期や工事騒音、粉塵の抑制などが可能。そのうえ環境に優しい素材で作られているため、施設内のレイアウトを変更するという際でも再利用できる。
採用された福島第一原子力発電所新事務本館新築工事では、安全性を強化するために、エントランスホール守衛室受付に設置している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
竹中工務店 ニュースリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2016/10/01/index.html