MOVIMASと昱工業は5日、機械学習を実装した水処理ポンプのIoTシステムに関し、協業を開始したと発表した。IoT分野におけるクラウドシステムとネットワークに強みをもつMOVIMASと、マンホールポンプ等の遠隔監視で培われた昱工業のノウハウを融合させ、現場における諸課題の解決に挑む。
MOVIMASによれば、水処理ポンプにおいて遠隔監視システムを導入していない場合は点検作業員による定期点検が必要であり、作業員の人手不足が課題の一つ。
また異常時のメール通報やWebを介した稼働状況の閲覧が可能となる遠隔監視システムを導入している場合も、故障の際は実際に現地で故障原因を特定することが必要だ。こちらのケースにおいては、保守作業員毎のスキルの差や、ベテランのもつ技術をいかに継承するかが課題となっているという。
こうした現状を受け、今回の協業では機械学習を利用した遠隔監視システムの開発に着手。ベテラン技術者の判定によるところが大きかった故障原因の特定をシステムの側で行うことで、作業員毎のスキルのムラを克服するとともに、現場における人手不足の状況にも対応する。
同システムは2017年初春に実証評価を開始。実際のリリースは2017年初秋を予定しているとのことだ。
なお今回の水処理ポンプ遠隔監視は、「MOVIMAS IoTプラットフォーム」サービスの1ラインナップ「MOVIMAS ODA」としてMOVIMAS側が提供する形となる。
同社では今後機械学習エンジンに水処理ポンプ以外の稼働状況を学習させることで、様々な設備における監視・故障予測を「MOVIMAS ODA」を通じて実現させたい考えだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
MOVIMAS ニュースリリース
https://movimas.jp/20161004/