チタンカバー・ペトロラタム被覆工法
新日鐵住金株式会社と日鉄住金防蝕株式会社は10月3日、チタンカバー・ペトロラタム被覆工法(TP工法)の優れた特性が発注者に評価され、今回、第十一管区海上保安本部の所管標識である沖縄県の小浜航路第三号灯標で試験的に採用されることになったと発表した。
TP工法は鋼管杭や鋼矢板、鋼管矢板をペトロラタム系防食材で被覆し、その上にチタン薄板を装着したペトロラタム被覆工法の一つだ。
この工法は、海水飛沫帯から海中部までの被覆防食工法として補修で使用される。チタンは高い耐腐食性があるため、一般的な海洋環境下での腐食や強度低下がほとんど無く、金属製であることから破損することも少ない。そのため長期耐久性を確保することが可能だ。
沖縄県の小浜航路第三号灯標で試験的に採用
そのうえチタンはこれまで保護カバーに使用されているFRP材等と比較すると軽いため、現場でのハンドリングが簡単に行うことができるようになり作業を効率させることができる。
沖縄県のリーフエリアは浅瀬が多く、船舶の水深を確保するため、浚渫された航路がほとんどだ。そのうえ安全上灯標が必要であり、また台風の襲来が多い高波浪エリアでもある。
今回の灯標は、耐久性や耐食性、耐摩耗、耐衝撃性を持つチタンを水面下補強に採用することによって、灯標の長寿命化を図ったということが特長だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
新日鐵住金株式会社 プレスリリース
http://www.nssmc.com/news/20161004_100.html