木造先導型のサステナブル建築物
住友林業株式会社は10月3日、東京都国分寺市にある株式会社フレーバーライフ社の本社ビルの建設に着工した、と発表した。
ビルは、都市部駅前の防火地域の狭小地に、鉄骨造を「木」で耐火被覆した7階建の木質ハイブリッド造の事務所ビル。都市部の狭小敷地に対応するモデルケースとして波及普及効果が期待できる、として国土交通省が推進する「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択。
耐火集成材を使用
ビルの建設地は、JR中央線国分寺駅から徒歩1分の国分寺の駅前通りに面している。敷地面積は、180.80平方メートル(54.69坪)、延床面積は、602.11平方メートル(182.13坪)。
ビルの1~3階は2時間耐火構造、4階~7階は1時間耐火で耐火大臣認定を受けている鉄骨内蔵型耐火集成材を使用。梁中間に継手がなく接合数が少ないノンブラケット工法を採用し、搬送方法や施工を合理化。
住友林業は、一貫して木材調達から耐火性能確認試験まで行うことができるため低コスト化が可能。
設計は、NPO法人team Timberizeが監修し、株式会社スタジオ・クハラ・ヤギが行う。都会の森を実現する木質ビルを提案。
ビルの総工事費は約4億円。2017年7月末に竣工する予定。
耐火技術を活用し都市部の木造化を推進
住友林業は、中大規模建築物の木造化・木質化を推進し、2019年3月期には100億円に拡大することを目指す。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
住友林業株式会社のニュースリリース
http://sfc.jp/information/news/2016/2016-10-03.html