排ガスを有効活用して発電
川崎重工業は、9月27日、韓国最大手のセメント会社である雙龍洋灰工業(Ssangyong CementIndustrial社)より、東海工場向けに、セメント排熱発電設備を受注したことを発表した。
受注概要
今回受注したセメント排熱発電設備は、セメントプラントの排ガスを有効活用。プラント全体の電力消費量の約30%をカバーするとともに、年間約17万トンのCO2削減にも貢献する設備だ。
セメント製造の焼成工程において発生する排ガスの熱を回収して発電を行う「排熱回収ボイラ10缶」と、「蒸気タービン発電設備1基」などで構成され、発電出力は、同発電設備として世界最大規模の43.5MWを有する。
なお、同社は、プラント全体のエンジニアリング、排熱回収ボイラや蒸気タービン、制御装置等の供給、客先供給機器の基本設計および工事・試運転の技術指導を担当。2019年春の稼働開始を目指す計画だ。
地球温暖化防止に貢献
1980年、同社は国内向けに初めて、セメント排熱発電設備を納入。これまでに、国内外合わせて約250件の納入実績があるという。
世界では、地球温暖化防止の観点から、省エネルギー・環境負荷低減製品に対する需要伸長が今後も見込まれる。同社は引き続き、セメント排熱発電設備をはじめ、環境保全に貢献する製品の開発・販売に取り組む方針だ。
▼外部リンク
川崎重工業 プレスリリース
https://www.khi.co.jp/pressrelease/?year=2016