石狩湾新港の洋上風力発電事業で環境大臣が意見書を提出

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石狩湾新港の洋上風力発電事業で環境大臣が意見書を提出

2016年09月27日 15:00

オジロワシなどのバードストライクに調査などを要求

環境省は9月23日、北海道で実施される「(仮称)石狩湾新港洋上風力発電事業」の環境影響評価準備書に関する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 
環境大臣意見では、オジロワシなどのバードストライクに関する事後調査を適切に実施し、調査結果を踏まえた環境保全を適切に行うことなどを求めている。

石狩湾新港の洋上に10万4,000キロワットの風力発電所

この事業は石狩湾新港管理組合が公募したもので、北海道小樽市と石狩市にまたがる石狩湾新港港湾区域内の洋上において、最大出力10万4,000キロワットの風力発電所を設置する事業である。

2015年8月、グリーンパワーインベストメントが事業者に採択された。共同企画提案者はオリックス、新日鉄住金エンジニアリング、鹿島建設、古河電気工業、住友電気工業。

総事業費は630億円で、2017年夏頃に着工し、2020年春頃の完成を目指す。

環境影響評価法及び電気事業法では、出力1万キロワット以上の風力発電所の設置工事に対して、環境大臣は事業者から提出された環境影響評価準備書について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができると定められている。
 
今回の意見提出はこの手続きに従ったもので、今後事業者は環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣の勧告を踏まえ、環境影響評価書を作成しなければならない。

洋上風力発電事業は、国内では初となる。先行事例が少ないため、環境への影響について十分に解明されていない点があるため、調査及び予測評価は最新の知見を用いて慎重に行う必要がある。

▼外部リンク

 

環境省のプレスリリース
http://www.env.go.jp/press/103028.html

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