大成建設の施工で準備工事に着手
住友不動産が大規模改修工事を計画している「新宿住友ビル」は、大成建設が7月中旬から敷地内の北側で既存施設の内装解体工事を始めている。
ビルの耐震補強工事やBCP(事業継続計画)対応工事の設置を計画。アトリウムの整備に必要とされる都市計画変更を経て、17年秋に本格着工し、19年の完成を目指す。
新宿住友ビルDoスポーツジム内装解体工事
準備工事に入ったのは、4月に閉鎖したバスターミナルの下部に当たり、かつてスポーツジムが営業していた空間などで、対象となる延べ床面積は8084平方メートル。工期は7月19日~10月11日と設定されている。
同計画によると、今回の工事範囲に加えて敷地内の北側の大部分を解体し、将来的には地上部にアトリウムによる屋内型の広場、地下部に大規模イベントホールをそれぞれ整備することになっている。今後の工事発注については「未定」(広報部)という。
アトリウムの整備は国家戦略特区のプロジェクト
目玉施設となるアトリウムは、地上部の公開空地に7階建て相当の大屋根を架けて整備する。波打つような特徴的な外観となる予定である。
9月には国の認定を取得する見通しで、設計は日建設計が担当する。整備面積は6700平方メートル。アトリウムだけで整備費は100億円程度を見込んでいる。
イベントや憩いの空間、ビジネス交流など多様な活用を想定し、国際的なビジネス環境や観光都市としての魅力向上に役立てる。災害時には帰宅困難者の受け入れ空間としても活用する。
▼外部リンク
第59回新宿区景観まちづくり審議会(PDF)
https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000196969.pdf