建設業界で転職する方法
03章 建設・設備業界の求人に応募した後の流れ(内定承諾まで)
内定~入社までの流れ
内定が出てから実際に入社するまで、どんなことをするのでしょうか?
会社によって異なる場合もありますが、一般的には次のような流れになることが多いです。
1内定通知書(労働条件通知書)を受け取る(メールまたは郵送)
面接が終わると、合否の連絡があります。このとき内定者には内定通知書という書類が送られてきます。内定通知書には、給与額や労働時間、所定の休日などといった勤務条件が書かれています。
内定通知書に記載されている内容
- 給与(支払い方法や支払日などを含む)
- 各種手当(交通費、時間外手当、住宅手当など)
- 勤務地と配属予定部署
- 仕事内容
- 勤務形態(勤務時間・休憩時間・休日休暇など)
- 入社日
- 試用期間(試用期間がある場合のみ)
- 契約期間(有期雇用の場合のみ)
2内定の「承諾/辞退」連絡
提示された勤務条件を元に、内定を承諾(=入社の意志)するか否かを決めたら、正式な手続きをする前に、すみやかに電話やメールで企業側に連絡を。辞退する場合は、相手へのお詫びも込めて、電話で丁重にお断りの旨を伝えましょう。
※人材紹介会社(コンサルタント付きの転職サイト)を利用している場合は、承諾する場合はもちろん、辞退する場合も担当のコンサルタントに一言伝えるだけ。気の引ける辞退連絡・お詫びの電話をしなくても、人材紹介会社側が話を付けてくれるメリットがあります。
3承諾書にサインし郵送
電話またはメールで内定承諾の旨を伝えると、内定承諾書が送られてきます。氏名と捺印(認め印でOK)、および必要事項を記入し、できるだけ早めに返送しましょう。この承諾書が先方に受理されて、ようやく正式にあなたの入社が確定します。
4退職交渉・退職日の確定(退職交渉がまだの場合)
現在の職場に退職することを伝えていない、または退職交渉に折り合いが付いていない場合は、必ず早めに交渉を行いましょう。法律では「退職しなければならない日」の2週間前までに届け出をしていないと、退職が認められなくなってしまいます。
現実的には、引継ぎや退職にかかる準備、プロジェクトの区切りなどもありますから、最終出社に設定したい日の1~3ヶ月前には、退職の意志をハッキリと伝え、退職日を確定させておくようにしましょう。
5入社日の連絡
退職交渉の結果、入社日にもしも変更があった場合は、すみやかに新しい職場に連絡します。
6引継ぎ・退職手続き
後任者への引継ぎと、退職に必要な各種手続きを行います。
7入社事前連絡
あなたの入社が決まると、新しい職場から入社に向けた必要事項連絡が来ます。主に次のような内容が通知されます。必ず目を通しておきましょう。
- 必要書類(入社までに準備・提出してほしいもの)
- 入社日の集合時間・場所
- 入社時のスケジュール など
8必要書類の準備・提出
新しい職場に入社する際は、主に次のような書類が必要にあります。入社にあたって提出が必要な書類がある場合は、定められた期日までにその手配を行いましょう。ものによっては入社前に提出を求められることもあるため、余裕を持って準備を行いましょう。入社前日まで働いているなど、期日までに必要物の準備が難しい場合は、早めに相談を。
【こちらで揃える必要があるもの】
- 雇用保険被保険者証
- 年金手帳
- 源泉徴収票
- 資格証
- 講習修了証明書(企業による)
雇用保険被保険者証と源泉徴収票は、退職時に企業側から受け取ります。年金手帳は自分で持っている場合が多いですが、場合によっては企業側が保管していることもあります。手元にない場合は、前の職場に確認してみましょう。
【新しい職場から記入を求められるもの】
- 給与振込口座申請書
- 扶養控除等申告用紙
- 身元保証書(保証人のサイン)
- 雇用契約書
- 入社誓約書
- 健康保険被扶養者異動届
- 作業着のサイズ
※転職時の状況や企業によって、必要書類は異なる場合があります。
9入社
入社初日は、現場ではなく本社や事業所に出勤することがほとんど。どの職種の場合でも、スーツ着用が一般的です。
初日の内容は、実務ではなくオリエンテーションが中心で、自己紹介と挨拶にはじまり、社内案内や保険関係を初めとする入社手続き、入社時研修などが行われます。また、作業着や社用携帯電話などの支給品(貸与品)も、準備ができ次第受け取れるでしょう。
入社時に特に注意したいこと
- 遅刻しない(前日までに交通手段を必ずチェック。余裕を持って家を出るように)
- 歓迎会・飲み会で羽目を外さない(楽しい場でも翌日にお酒が残るほどは飲まないこと)
- 新しい仲間・上司の名前を早く覚える(今後仕事をやりやすくするためにも、最初の人間関係構築が大切です)