転圧
転圧とは、土砂やアスファルト等に、力を加えて空気を押し出し、粒子同士の接触を密にして密度を高めることである。
土は土粒子と水と空気で構成され、粒子と粒子の間には大きな隙間がある。それを締固めることによって、土の中に含まれる空気を押し出して隙間を小さくし、土粒子同士をしっかり接触させる。それにより、その塊は強さを増し、更に水を通しにくくなる。しかし、空気だけを押し出しても、水を含む割合が大きければ隙間に水が残り、土の密度は増加しないので、水分量も適当でなければならない。水を含む割合が最も適した条件で、一定体積の土の塊に含まれる土粒子の量が最大となったときに、土の塊の強さも最大になる。
※締固め…砂または砂質地盤の密度を高めて安定度を増すため、転圧、突固め、水締めなどを行うこと。
■転圧を行う際の注意点
・転圧機械には多くの種類があり、土質に合った機械を使用する。
・工事の進歩で、対象となる土の種類も変化していく。
・土質改良剤を混ぜる手法もあり、総合的に検討して行う。
■類似語
・突固め(つきかため)…盛土やコンクリートを、機械などで突き固めて密度を高くすること。
・水締め(みずじめ)…山砂で埋め戻した土地に、適宜水を加えて地盤を固めること。