リサイクル
リサイクルとは、建設工事現場で排出される建設廃棄物を再資源化することである。2008年の全国の建設廃棄物の排出量は、年間約6400万トンとなっている。今後、昭和40年代の建築物が更新期を迎えることで、建設廃棄物の排出量は増大すると予測される。この解決策として、資源の有効利用を確保する観点から、建築廃棄物の再資源化を行うために、建設リサイクル法が制定された。
建設リサイクル法では、コンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊、建設発生木材の3品目について、一定規模以上の工事における再資源化を建設業者に義務づけている。
■建設廃棄物の再資源化の詳細
・コンクリート塊…破砕、選別、混合物除去、粒度調整などを行い、路盤材やコンクリートの骨材などへの再資源化を行う。
・アスファルト・コンクリート塊…コンクリートと同様に、破砕、選別、混合物除去、粒度調整などを行い、アスファルトの骨材などへ再資源化を行う。
・建設発生木材…破砕施設でチップ化され、木材ボードや堆肥などの原材料として再資源化する。再資源化できないものは、燃料として利用するか最終処分される。