主蒸留塔
主蒸留塔とはは常圧蒸留装置の中心となる装置で、大気圧よりも少し高い圧力をかけて蒸留できる仕組みが備わっている。50mほどの巨大な円柱状である。
主蒸留塔は、高さによって取り出すことのできる成分が異なる。
主蒸留塔の塔頂部からはナフサ、LPGなどの混合物が得られる。また、オフガスと呼ばれる気体も得ることができる。
ちなみに、ナフサ・LPGの混合物は蒸留後、スタビライザーといわれる蒸留塔で再度蒸留され、それぞれの物質に分離される。
主蒸留塔の中には数十段にわたってトレイが設置されており、そうしたトレイからは灯油・軽油・重油といった液体が抽出される。なお、こうした液体は蒸留直後の温度が非常に高くなっているので、冷却する必要がある。