アイソレータ
アイソレータ(isolator)とは、免震や制震(制振)といった地震対策が行われた建物を建築する際に用いられる装置のひとつ。建物を支えると同時に、地震が起きた際には、周期の短い激しい揺れを長い周期の揺れに変換する役割を担っている。
アイソレータには、主に以下の2種類がある。
■積層ゴム系
ゴムと鋼板が交互に重なっている装置。鋼板で建物を支え、ゴムの持つ柔軟性によって地震時にはアイソレータそのものが水平方向にゆっくりと揺れ、地震の揺れを建物に伝えないようにする。
■すべり系
すべり支承ともいわれる。建物を支える柱の直下にテフロン樹脂などでできた板(すべり材)を設置する。更にその下にすべり材が滑りやすくなるよう表面処理を施した、ステンレスなどの鋼板を敷く。
地震時にはすべり材が揺れを受け、鋼板の上をゆっくりと滑ることで、地震の揺れを直接建物に伝えないようにする。