違法建築
違法建築とは、建築基準法など建物を建てる際に守らなければいけない法律・条令に違反して建てられた建築物。建築時から違反している建物と、建築時には法規を遵守していた建物に増改築を施した結果、違法建築になってしまった建物の2種類がある。
違法建築であることが発覚した場合は法令に基づき、建築物の撤去や移転命令、もしくは使用の禁止や制限が設けられる。
なお、建設時には問題ない建物が、後の法改正によって法令違反の建物になってしまった場合は違法建築といわれず、既存不適格建築物といわれる。
既存不適格建築物は違法建築と区別され、改築や増築を行わない限りは手を加える決まりがない。ただ、増改築時には改正後の法令に適合させなければならない。
■違法建築の例
・定められた健ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合で、防火性を保つためや住環境に配慮する目的で定められている)を超えている。
・容積率の制限を超えている。
・斜線制限を守っていない。
・防火や耐震構造が、法令に定められている基準に達していない。
・建築フェーズごとの確認(建築確認、中間検査、完了検査など)が行われていない。