再生骨材
再生骨材とは、建築物などの解体時に発生したコンクリート解体材を加工し、再びコンクリート用の骨材として再利用できるようにした骨材のこと。加工手段は、主にクラッシャーなどの機械を使った破砕だが、アスファルト・コンクリートの場合は熱を加えて骨材化する熱解砕という手段がとられる。産業廃棄物として処理されていた解体材を工業製品として利用することから、再生骨材という名称がついた。
再生骨材は、元になるコンクリート解体材の状態や加工方法により、品質に差が出る。再生骨材の品質は「H」「M」「L」の3段階に分けられる。
・再生骨材H
破砕、磨砕、分級(粒子の大きさ別に分離させること)などの高度な処理を行い製造した骨材。一般用途のコンクリートに使用する。処理工程が多いため、他の再生骨材と比べて高価である。
・再生骨材M
破砕、磨砕などの処理を行い、製造した骨材。乾燥時の収縮や凍結時の融解による影響が少ない、基礎梁や杭などを作るコンクリートに使用する。
・再生骨材L
破砕しただけの骨材。高い強度や耐久性が必須でない部分(地下構造物や、構造物以外の場所)のコンクリートにのみ使用する。