暑中コンクリート
暑中コンクリートとは、1日の平均気温が25度を超える暑い日の打設時に使われるコンクリート。
気温が高いと、通常のコンクリートではセメントの硬化が早くなり、強度が低下したりひび割れが発生したりする。そのため、通常のコンクリートに使われる材料の配合を変えた暑中コンクリートが用いられる。
暑中コンクリートは、使用する材料を低温にしたり、セメントの分量を減らしたりしてつくられる。暑中コンクリートを用いるだけではコンクリート品質の低下を食い止めることができないため、そのほか「コンクリートと他の物質が接触する面を濡らす」「練混ぜから打設完了までの時間を短くする」といった対策がとられる。
なお、日中の平均気温が4度を下回る日には、寒中コンクリートといわれる特殊なコンクリート(通常のコンクリートの材料に、特殊な混和材を加えたもの)が使われる。