白亜化
白亜化とは、建築物の塗装面が紫外線や雨、風などによって劣化し、塗料の色成分が粉状になり表面化する現象。塗装の寿命は長くて10年程度であり、白亜化は避けられない劣化現象である。粉状になった色成分がチョークの粉に似ていることから「チョーキング現象」ともいわれる。
白亜化が起こった後も修繕せずに放置すると、塗料によって保護されていた材料が露出する。その結果が建築物全体の酸化に繋がるため、迅速な対応が必要である。
■原因
・太陽光(紫外線)による、表層樹脂の分解
・塗料内に含まれる顔料の化学反応
・塗料内の成分の分離・沈殿
・立地条件や使用条件に合った塗料を使用していない
■予防策
塗装面の上から樹脂などを塗布し、塗料の粒子の間に生じる隙間を埋める。隙間を埋めることによって塗膜(とまく)の剥離を防ぎ、白亜化を遅らせることができる。
■対策
白亜化が起こった場合は一度表層を剥がし、再度塗装を行う。