パイロットプラント
パイロットプラントとは、プラントの設計に先立ち、設計データ収集のために試験的に組み立てられるプラント。水先案内人のことを英語でpilotと呼ぶことから、パイロットプラントと呼ばれる。実証プラントともいわれる。
パイロットプラントは、実用プラントと比べて小規模に作られているが、備えられている機能はほぼ同様である。
■目的
パイロットプラントは、新しくプラントを作る際の正しい設計データを求めるために作られる。実際に使われるプラントは規模が大きく、一度作ってしまった後の部分的な設計変更などができないため、パイロットプラントが確実に運用されるかは非常に重要である。
■収集データの種類
実用プラントでは、必要な設備の大きさや動力などが大規模なため、机上の計算とは大きく異なる結果やトラブルが起こることも多い。トラブルを回避するため、プラントを設計するには、パイロットプラントを運用した上での以下のデータ収集が必須である。
・基本的な設備の設計データ
・プラントにかかる動力や熱量のデータ
・生産量や発電量など、プラントを運用した結果得られる仕事量のデータ
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- プラント・工場の種類