コンバータとは

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コンバータ

交流電力を直流電力に変換する装置で、整流器、回転変流機、またはAC-DCコンバータともいい、ダイオードなどの整流素子で構成された整流回路を持つ装置。コンバートは「変換する」を意味することから、ある周波数を他の周波数に変換することもコンバータという。
また直流電圧を24Vから12Vに変換する部品をDC-DCコンバータといい、IT関連ではある形式を異質の形式に変換する機能を持つものをコンバータという。

交流電源から直接、交流出力への電力変換を行うマトリクスコンバータは特に高圧交流モーターの可変速ドライブと省エネルギーを目的に使われている。オフィスビルなどの空調ファンや給水ポンプ、クレーンなどの昇降装置、遠心分離機などの用途がある。マトリクスコンバータは交流電源から交流電圧を直接出力し、数個の双方向スイッチにより直接モーターなどの機械を駆動するための交流電圧を作る。
通常、交流モーターの可変速駆動にはインバータを採用するが、高圧交流モーターではモーター減速時の回生電力が内部過電圧となるため、抵抗器による放熱によって処理するか、緩やかな減速で回生電力の生成を回避しなければならなかった。または別置きのPWMコンバータなどで回生電力を電源側に戻さなければならなく、このための設置スペースが必要となる。高圧モーターの加減速や加減速応答性を頻繁におこなった場合にはモーター減速時の回生電力を処理しきれず、使用することができなかった。また歪みを持った波形の電源高調波抑制などの対策も必要となる。
マトリクスコンバータは入電圧・電流がほぼ正弦波で高調波がないという特長がある。電源と負荷を直接接続するための双方向スイッチを用いているマトリクスコンバータは回生電力の再利用ができる。高圧交流モータによるドライブの場合は特に極低速連続運転や迅速な減衰が必要な用途、重負荷で回生電力が大きい用途、長時間回生が続く用途などで大きな省エネ効果を発揮する。また寿命部品であるコンデンサーがないため信頼性が向上する。

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