飛島建設の企業情報
2014年11月05日
飛島建設は、土木事業を中心に展開しているゼネコンです。防災関連に強く、「防災の飛島」と呼ばれることもあります。
都市を基盤とした防災・環境ニーズといった多様化する建設投資に対し、建設技術だけではなく、企画・設計・施工から運営・維持管理まで、トータルサービスによる事業を展開しています。
飛島建設は中堅ゼネコンに分類される会社のひとつです。
飛島建設の年収データ
年度別平均年収の推移
飛島建設の平均年収は、2010年度、2011年度と連続で減少しましたが、2012年度に回復し、2013年度には過去5年で最高額まで増加しています。年収が上昇した要因としては、アベノミクスによる経済政策、東日本大震災の復興需要などが挙げられます。
【参考】中堅ゼネコン9社の年度別平均年収の推移
※上記の表は、年収を公表している中堅ゼネコン9社の平均値です。
飛島建設の年度別平均年収を中堅ゼネコン9社の平均と比較すると、いずれの年度においても高めであると言えます。2011年度までは平均との差が10~20万円程度でしたが、2012年度には約40万円の差に広がり、2013年度でも約31万円上回っています。
年代別平均年収の推移
飛島建設の年代別平均年収を全上場企業の平均と比較すると、30~45歳では平均を下回っていますが、50歳では約19万円上回っています。
【参考】中堅ゼネコン9社の年代別平均年収
※上記の表は、年収を公表している中堅ゼネコン9社の平均値です。
飛島建設の年代別平均年収を中堅ゼネコンの9社の平均と比較すると、30歳~40歳ではほぼ平均的だと言えますが、45歳で平均を若干上回り、50歳の段階で、その差は約20万円に広がっています。
飛島建設の売上データ
売上高推移
2013年度における飛島建設の売上高は前年度比2.4%減となりました。また、営業利益は17億円で前年度比25.0%増、経常利益は10億円で前年度比76.7%増、当期純利益は8億円で前年度比94.6%増となりました。
参考までに、飛島建設と同様に中堅ゼネコンであるナカノフドー建設の売上高は1,291億円で、前年度比10.2%増。東洋建設は1,448億円で前年度比13.2%増となっています。
飛島建設は、長期安定経営に向けた強固な事業・収益基盤の構築を目的とし、業務拡大によらない収益力の向上に注力すること、国内マーケットに注力し、海外は将来に向けた基盤強化を推進することなどを基本方針として掲げています。
売上の内訳(単位:億円)
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | |
---|---|---|---|---|---|
土木事業 | 656 | 602 | 618 | 605 | 547 |
建築事業 | 507 | 536 | 427 | 503 | 533 |
開発事業 | 14 | 20 | 10 | 9 | 11 |
合計 | 1,178 | 1,158 | 1,056 | 1,118 | 1,092 |
土木事業
- 2013年度
- 547億円
- 2012年度
- 605億円
- 2011年度
- 618億円
- 2010年度
- 602億円
- 2009年度
- 656億円
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建築事業
- 2013年度
- 533億円
- 2012年度
- 503億円
- 2011年度
- 427億円
- 2010年度
- 536億円
- 2009年度
- 507億円
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開発事業
- 2013年度
- 11億円
- 2012年度
- 9億円
- 2011年度
- 10億円
- 2010年度
- 20億円
- 2009年度
- 14億円
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合計
- 2013年度
- 1,092億円
- 2012年度
- 1,118億円
- 2011年度
- 1,056億円
- 2010年度
- 1,158億円
- 2009年度
- 1,178億円
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2013年度の売上高は土木事業が9.5%減、建築事業が5.9%増、開発事業が16.0%増となりました。
飛島建設の研究開発費比率
飛島建設
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 |
---|---|---|---|---|
0.42% | 0.53% | 0.39% | 0.36% | 公表値なし |
- 2013年度
- 公表値なし
- 2012年度
- 0.36%
- 2011年度
- 0.39%
- 2010年度
- 0.53%
- 2009年度
- 0.42%
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【参考】中堅ゼネコンの平均研究開発費率
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 |
---|---|---|---|---|
0.21% | 0.24% | 0.24% | 0.22% | 公表値なし |
- 2013年度
- 公表値なし
- 2012年度
- 0.22%
- 2011年度
- 0.24%
- 2010年度
- 0.24%
- 2009年度
- 0.21%
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※上記の表は、研究開発費率を公表している中堅ゼネコンの平均値です。
2009年度から2010年度にかけて0.11%上昇しましたが、2011年度、2012年度と連続で減少しています。ただし中堅ゼネコンの平均研究開発費率と比較すると、すべての年度で平均を上回っています。
2013年度の研究開発費の総額は3億2,600万円で、主な研究成果には下記が挙げられます。
防災関連技術の開発
コンパクトなダンパーで高い性能を発揮する「トグル制震構法」、効率よく地震エネルギーを吸収できる低降伏点鋼ダンパー「レンズ型せん断パネルダンパー」などの研究開発を行い、より安全で安心な構造物の建設、建設後のサービス提供が継続できるように取り組んでいる。
維持補修・リニューアル技術の開発
コンクリート構造物の健全性・老朽化の進行を把握するための「弾性波トモグラフィ技術」、供用中の構造物のモニタリングに適している「FBG光ファイバ計測技術」など、都市インフラの点検・診断・補修・補強・技術の研究開発に取り組んでいる。
環境関連技術の開発
間伐材を有効活用し、地震減殺と地球温暖化の緩和を同時に実現する「丸太打設液状化対策&カーボンストック(LP-LiC)工法」、地域の防災拠点づくりや地域の活性化に寄与する再生可能エネルギーなどの研究開発に取り組んでいる。
その他にも、「TDRショット工法」「リング摩擦ダンパー」「耐震補強に幅広く適用できる間接接合工法『ディスクシアキー』」「既存梁部材の外側補強工法」など、多くの研究開発実績を残しています。
飛島建設の経審情報
業種 | 総合評定値(P) | 業種 | 総合評定値(P) |
---|---|---|---|
土木一式 | 1570 | しゆんせつ | 997 |
プレストレストコンクリート | 1220 | 板金 | - |
建築一式 | 1494 | ガラス | - |
大工 | - | 塗装 | 748 |
左官 | - | 防水 | 763 |
とび・土工・コンクリート | 1306 | 内装仕上 | 818 |
法面処理 | 1060 | 機械器具設置 | 762 |
石 | - | 熱絶縁 | - |
屋根 | 778 | 電気通信 | - |
電気 | 958 | 造園 | 793 |
管 | 857 | さく井 | - |
タイル・れんが・ブロック | - | 建具 | - |
鋼構造物 | 1041 | 水道施設 | 1153 |
鋼橋上部 | 968 | 消防施設 | 758 |
鉄筋 | - | 清掃施設 | 750 |
ほ装 | 917 | その他 | - |
業種
総合評定値(P)
- 土木一式
- 1570
- プレストレストコンクリート
- 1220
- 建築一式
- 1494
- 大工
- -
- 左官
- -
- とび・土工・コンクリート
- 1306
- 法面処理
- 1060
- 石
- -
- 屋根
- 778
- 電気
- 958
- 管
- 857
- タイル・れんが・ブロック
- -
- 鋼構造物
- 1041
- 鋼橋上部
- 968
- 鉄筋
- -
- ほ装
- 917
- しゆんせつ
- 997
- 板金
- -
- ガラス
- -
- 塗装
- 748
- 防水
- 763
- 内装仕上
- 818
- 機械器具設置
- 762
- 熱絶縁
- -
- 電気通信
- -
- 造園
- 793
- さく井
- -
- 建具
- -
- 水道施設
- 1153
- 消防施設
- 758
- 清掃施設
- 750
- その他
- -
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審査基準日 平成25年3月31日
飛島建設の基本情報
社名 | 飛島建設 |
---|---|
本社 |
神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 かながわサイエンスパーク(KSP) 東京都千代田区九段北一丁目13番5号(登記上の本店) |
創業 | 1883年(明治16年) |
設立 | 1947年(昭和22年) 3月 |
資本金 | 55億1,994万円(2014年3月31日現在) |
従業員 | 1,047名(2014年7月1日現在) |
平均年齢 | 46.9歳(2014年3月31日現在) |
平均勤続年数 | 22.0年(2014年3月31日現在) |
事業内容 | 土木事業・建築事業を主要事業とした総合建設業 |
代表取締役社長 | 伊藤寛治 |
- 社名
- 飛島建設
- 本社
- 神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1
かながわサイエンスパーク(KSP)
東京都千代田区九段北一丁目13番5号(登記上の本店) - 創業
- 1883年(明治16年)
- 設立
- 1947年(昭和22年) 3月
- 資本金
- 55億1,994万円(2014年3月31日現在)
- 従業員
- 1,047名(2014年7月1日現在)
- 平均年齢
- 46.9歳(2014年3月31日現在)
- 平均勤続年数
- 22.0年(2014年3月31日現在)
- 事業内容
- 土木事業・建築事業を主要事業とした総合建設業
- 代表取締役社長
- 伊藤寛治
主な工事実績
国立オリンピック記念青少年総合センター
- 場所
- 東京都渋谷区
- 竣工年月
- 1997年
- 発注者
- 建設省関東地方建設局
- 設計者
- 建設省関東地方建設局
都立大泉高等学校・附属中学校
- 場所
- 東京都練馬区
- 竣工年月
- 2012年
- 発注者
- 東京都
- 設計者
- 株式会社梓設計
穂高病院北棟増築
- 場所
- 長野県安曇野市穂高
- 竣工年月
- 2013年
- 発注者
- 医療法人仁雄会 穂高病院
- 設計者
- 株式会社 伊藤建築設計事務所
松井秀喜ベースボールミュージアム
- 場所
- 石川県能美市
- 竣工年月
- 2005年
- 発注者
- 株式会社オフィスルリ
- 設計者
- アイ・フィットグループ
宮崎県営野球場
- 場所
- 宮崎県宮崎市
- 竣工年月
- 2000年
- 発注者
- 宮崎県
- 設計者
- (株)山下設計
その他の施工実績(一例)
- 福井新聞社新社屋
- かながわサイエンスパーク
- 株式会社ワコール本社ビル
- 都立大田地区単位制高等学校
- 福井第2地方合同庁舎
- 西之表市庁舎
- 石ノ森萬画館
- 宮崎県立芸術劇場
- ブルネイ大蔵省貨幣局 など