西松建設の企業情報
2014年06月27日
西松建設は、ダムやトンネルなどの大型官庁土木を得意とするゼネコンです。
現在までに14棟の官公庁舎、28基のダムなどを建設しています。また、同じく大型官庁土木を主体とした準大手ゼネコンである戸田建設と技術連携を結びました。
西松建設は準大手ゼネコンに分類される会社のひとつです。
西松建設の年収データ
年度別 平均年収の推移

2008年度から2011年度までの間、西松建設の平均年収は130万円減少しました。
これは2008年に発覚した汚職事件(西松建設事件)が影響したためで、減少幅も他のゼネコンと比較しても大きいものだと言えます。また、2012年度に平均年収が上昇した理由として、東日本大震災の復興需要(除染作業やがれき処理)などが挙げられます。2013年度にはさらに上昇し、2009年度を超える水準まで回復しています。
【参考】準大手ゼネコン10社の年度別平均年収の推移

※上記の表は、年収を公表している準大手ゼネコン10社の平均値です。
西松建設の年度別平均年収を準大手ゼネコン10社の平均と比較すると、2011年度を除き、常にやや低い額で推移していますが、ほぼ平均であると言えます。
年代別 平均年収

西松建設の世代別平均年収は、全上場企業の平均と比較すると、30歳、35歳、40歳では平均を下回っていますが、45歳の段階で約20万円平均を上回り、50歳にはその差が約86万円まで広がっています。
【参考】準大手ゼネコン10社の年代別平均年収

※上記の表は、年収を公表している準大手ゼネコン10社の平均値です。
西松建設の年代別平均年収を準大手ゼネコン10社の平均と比較すると、いずれの年代においても平均的ですが、やや高い額であると言えます。
西松建設の売上データ
売上高推移

2013年度の売上高は3,146億円で、前年度に比べ24.2%増加しました。また、営業利益は完成工事総利益が増加したことや海外建設子会社の業績が好調だったことから47億3,800万円で前年度比77.7%増となりました。なお、経常利益は61億600万円で前年度比41.8%増、当期純利益は55億8,600万円で前年度比63.8%増となりました。
参考までに、西松建設と同じく準大手ゼネコンである三井住友建設の売上高は3,827億円で前年度比400億円増。前田建設工業の売上高は3,955億円で前年度比7.2%増という結果になりました。
西松建設は今後、協力会社と連携して技術者の育成を図ることによって施工体制を強固にすること、LED農園の本格的な事業化など新規事業の展開の拡大、「中期経営計画2014」に基づいた収益基盤の強化や企業価値の向上などを図る方針です。
売上の内訳(単位:億円)
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | |
---|---|---|---|---|---|
土木事業 | 営業停止 | 1,024 | 889 | 944 | 1,313 |
建築事業 | 2,496 | 1,299 | 1,576 | 1,460 | 1,732 |
不動産事業 | 130 | 254 | 183 | 134 | 110 |
合計 | 2,627 | 2,578 | 2,649 | 2,539 | 3,146 |
土木事業
- 2013年度
- 1,313億円
- 2012年度
- 944億円
- 2011年度
- 889億円
- 2010年度
- 1,024億円
- 2009年度
- 営業停止
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建築事業
- 2013年度
- 1,732億円
- 2012年度
- 1,460億円
- 2011年度
- 1,576億円
- 2010年度
- 1,299億円
- 2009年度
- 2,496億円
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不動産事業
- 2013年度
- 110億円
- 2012年度
- 134億円
- 2011年度
- 183億円
- 2010年度
- 254億円
- 2009年度
- 130億円
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合計
- 2013年度
- 3,146億円
- 2012年度
- 2,539億円
- 2011年度
- 2,649億円
- 2010年度
- 2,578億円
- 2009年度
- 2,627億円
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※2009年度の土木事業は営業停止処分中のため記載無し。
2013年度の売上高は、土木事業が前年度比39.0%増、建築事業が18.6%増、不動産事業等は18.3%減となりました。
西松建設の研究開発費比率
西松建設
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 |
---|---|---|---|---|
0.27% | 0.20% | 0.15% | 0.21% | 公表値なし |
- 2013年度
- 公表値なし
- 2012年度
- 0.21%
- 2011年度
- 0.15%
- 2010年度
- 0.20%
- 2009年度
- 0.27%
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【参考】準大手ゼネコン10社の平均研究開発費率
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 |
---|---|---|---|---|
0.38% | 0.37% | 0.34% | 0.32% | 公表値なし |
- 2013年度
- 公表値なし
- 2012年度
- 0.32%
- 2011年度
- 0.34%
- 2010年度
- 0.37%
- 2009年度
- 0.38%
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※上記の表は、研究開発費率を公表している準大手ゼネコン10社の平均値です。
2009年度から2012年度にかけての西松建設の研究開発費率は、準大手ゼネコンの平均に比べ低い数値を示しています。その中でも2011年度の開発比率は0.15%と、準大手ゼネコン平均の半分以下の結果となりました。
2013年度の研究開発費の総額は12億8,100万円で、主な研究開発成果には下記が挙げられます。
再生可能エネルギーの有効利用技術「マイクログリッド」の検証を実施
分散型電源からの安定的な電源供給を可能にする技術。技術研究所で検証を行い、電力使用量の低減やピーク電力の抑制、電力供給の安定化など、一定の効果を確認した。マイクログリッドのシステムは「太陽光発電設備」「蓄電池」「コージェネレーションシステム」「電力供給用コントローラー」の4つで構成されている。
除染廃棄物の処理技術「フレコンバック用破袋機(TERRA SHREDDER)」の開発成功
現在、福島県内では除染作業で除去された土や廃棄物がフレコンバックに詰められて仮置き場に置かれている。フレコンバック用破袋機は、この大量の除染回収物を効率的に処理するための、連続的に安全な大量破袋処理が可能。
「3D盛土情報管理システム」の開発成功
3次元盛土要素モデルにICT施工情報を取り込み、各種の情報を一元管理することにより、迅速な状況把握と品質管理でのトレーサビリティを確保することができる。高速道路などの大規模土工事に対する施行の効率化を目的としている。
その他にも、「中高層建物の制振補強工法『BiDフレーム制振補強工法』の開発」「生物多様性簡易評価ツール『いきものプラスTM』の開発」「トンネル覆工コンクリートの高品質化技術『マイスタークリート工法』の開発」など、多くの研究開発実績を残しています。
西松建設の経審情報
業種 | 総合評定値(P) | 業種 | 総合評定値(P) |
---|---|---|---|
土木一式 | 1766 | しゆんせつ | 897 |
プレストレストコンクリート | 1338 | 板金 | - |
建築一式 | 1785 | ガラス | - |
大工 | 1060 | 塗装 | 1079 |
左官 | 1058 | 防水 | 1148 |
とび・土工・コンクリート | 1241 | 内装仕上 | 1247 |
法面処理 | 991 | 機械器具設置 | 992 |
石 | 984 | 熱絶縁 | - |
屋根 | 1131 | 電気通信 | - |
電気 | 1116 | 造園 | 1003 |
管 | 1130 | さく井 | - |
タイル・れんが・ブロック | 1149 | 建具 | - |
鋼構造物 | 1183 | 水道施設 | 1151 |
鋼橋上部 | 1083 | 消防施設 | - |
鉄筋 | - | 清掃施設 | - |
ほ装 | 989 | その他 | - |
業種
総合評定値(P)
- 土木一式
- 1766
- プレストレストコンクリート
- 1338
- 建築一式
- 1785
- 大工
- 1060
- 左官
- 1058
- とび・土工・コンクリート
- 1241
- 法面処理
- 991
- 石
- 984
- 屋根
- 1131
- 電気
- 1116
- 管
- 1130
- タイル・れんが・ブロック
- 1149
- 鋼構造物
- 1183
- 鋼橋上部
- 1083
- 鉄筋
- -
- ほ装
- 989
- しゆんせつ
- 897
- 板金
- -
- ガラス
- -
- 塗装
- 1079
- 防水
- 1148
- 内装仕上
- 1247
- 機械器具設置
- 992
- 熱絶縁
- -
- 電気通信
- -
- 造園
- 1003
- さく井
- -
- 建具
- -
- 水道施設
- 1151
- 消防施設
- -
- 清掃施設
- -
- その他
- -
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審査基準日 平成25年3月31日
西松建設の基本情報
社名 | 西松建設株式会社(NISHIMATSU CONSTRUCTION CO.,LTD.) |
---|---|
本社 | 〒105-8401 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 |
創業 | 1874年(明治7年) |
設立 | 1937年(昭和12年)9月20日 |
資本金 | 235億1,364万3,819円 |
従業員 | 2,385名(連結2,648名)(2014年3月末現在) |
平均年齢 | 42.5歳(2014年3月末現在) |
平均勤続年数 | 17.6年(2014年3月末現在) |
事業内容 | 建設事業、開発事業、不動産事業 ほか |
代表取締役社長 | 近藤晴貞 |
- 社名
- 西松建設株式会社(NISHIMATSU CONSTRUCTION CO.,LTD.)
- 本社
- 〒105-8401 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号
- 創業
- 1874年(明治7年)
- 設立
- 1937年(昭和12年)9月20日
- 資本金
- 235億1,364万3,819円
- 従業員
- 2,385名(連結2,648名)(2014年3月末現在)
- 平均年齢
- 42.5歳(2014年3月末現在)
- 平均勤続年数
- 17.6年(2014年3月末現在)
- 事業内容
- 建設事業、開発事業、不動産事業 ほか
- 代表取締役社長
- 近藤晴貞
主な工事実績
可児市文化創造センター
- 場所
- 岐阜県
- 竣工年月
- 2001年
大阪市中央公会堂
- 場所
- 大阪府
- 竣工年月
- 2002年
とぎつカナリーホール
- 場所
- 長崎県
- 竣工年月
- 2003年
日本科学未来館
- 場所
- 東京都
- 竣工年月
- 2003年
福島男女共生センター
- 場所
- 福島県
- 竣工年月
- 2003年
その他の施工実績(一例)
- 新国立劇場
- 大阪市中央体育館
- 関西国際空港旅客ターミナルビル
- 恵比寿ガーデンプレイス
- 千葉市美術館・中央区役所
- 浅蔵五十吉美術館
- サッポロフロンティアタウンズ/サッポロファクトリー&ポプラ館
- 東京都庁舎 など