熊谷組の企業情報
2014年05月26日
熊谷組は大型の土木事業や大型施設の建築に強いゼネコンです。
ダム建設やトンネル工事には多くの実績があり、国内では関越トンネル、青函トンネル、徳山ダム、海外では、シドニー・ハーバー・トンネル(シドニー)、大深度トンネル下水システム (シンガポール)などを手掛けています。民間建築においても高層建築、学校、病院、原子力発電所など実績は豊富で、耐震技術に注力した技術開発も行っています。
1938年に「飛島組」から独立して「熊谷組」となりました。
熊谷組は、準大手ゼネコンに分類されるゼネコンのひとつです。
熊谷組の年収データ
年度別 平均年収の推移
熊谷組の年収は、2009年度以降の5年間は増加傾向にあります。2013年度の平均年収を2009年度と比較すると、約44万円も高いです。年収が増加した要因としては、安倍政権による景気の底上げ政策と、東日本大震災の復興需要が挙げられます。
【参考】準大手ゼネコン10社の年度別平均年収の推移
※上記の表は、年収を公表している準大手ゼネコン10社の平均値です。
熊谷組の年度別平均年収を準大手ゼネコン10社の平均と比較すると、非常に低い額で推移していると言えます。また、熊谷組は準大手ゼネコン10社のなかで平均年収が最も低いです。ただし、2013年度では平均との差が小さくなっています。
年代別 平均年収の推移
熊谷組における年代ごとの平均年収は、いずれの年代においても全上場企業の平均より低いです。ただし、50歳の段階ではそれほど大きな差はありません。
【参考】準大手ゼネコン10社の年代別平均年収
※上記の表は、年収を公表している準大手ゼネコン10社の平均値です。
熊谷組の年代別平均年収を準大手ゼネコン10社の平均と比較すると、いずれの年代においても非常に低い額であると言えます。
熊谷組の売上データ
売上高推移
2013年度の売上高は、受注高の増加などが要因となり、前年度比26.1%増となりました。また、売上高の増加や売上総利益率が一部改善されたことにより、営業利益は66億円となりました。
参考までに、同規模のゼネコンである戸田建設の売上高は4,489億円で、前年比9.7%減。前田建設工業の売上高は3,955億円で、前期比7.2%増となっています。
熊谷組では今後、安定した収益基盤を確保するために、多様化する発注方式への対応などによる収益力の向上、グループ会社との連携強化などによる生産体制の安定化、技術開発の促進などによる企業価値の向上に取り組む方針です。
売上の内訳(単位:億円)
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | |
---|---|---|---|---|---|
建築事業 | 1,358 | 1,194 | 1,408 | 1,342 | 1,828 |
土木事業 | 751 | 660 | 576 | 606 | 739 |
合計 | 2,109 | 1,854 | 1,985 | 1,949 | 2,568 |
建築事業
- 2013年度
- 1,828億円
- 2012年度
- 1,342億円
- 2011年度
- 1,408億円
- 2010年度
- 1,194億円
- 2009年度
- 1,358億円
すべて表示▼
土木事業
- 2013年度
- 739億円
- 2012年度
- 606億円
- 2011年度
- 576億円
- 2010年度
- 660億円
- 2009年度
- 751億円
すべて表示▼
合計
- 2013年度
- 2,568億円
- 2012年度
- 1,949億円
- 2011年度
- 1,985億円
- 2010年度
- 1,854億円
- 2009年度
- 2,109億円
すべて表示▼
(備考:単体)
2012年度における熊谷組の売上高は、建築事業が前年度比36.2%増、土木事業が21.9%増となりました。
熊谷組の研究開発費比率
熊谷組
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 |
---|---|---|---|---|
0.38% | 0.45% | 0.38% | 0.39% | 公表値なし |
- 2013年度
- 公表値なし
- 2012年度
- 0.39%
- 2011年度
- 0.38%
- 2010年度
- 0.45%
- 2009年度
- 0.38%
すべて表示▼
【参考】準大手ゼネコン10社の平均研究開発費率
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 |
---|---|---|---|---|
0.38% | 0.37% | 0.32% | 0.32% | 公表値なし |
- 2013年度
- 公表値なし
- 2012年度
- 0.32%
- 2011年度
- 0.32%
- 2010年度
- 0.37%
- 2009年度
- 0.38%
すべて表示▼
※上記の表は、研究開発費率を公表している準大手ゼネコン10社の平均値です。
2009年度から2010年度にかけて0.07%増加していますが、2011年度には2009年度と同程度まで減少し、2012年度まで同水準を維持しました。
また、準大手ゼネコンの平均研究開発費と比較すると、2009年度以降は平均と同程度か、若干上回る水準となっています。
熊谷組は、技術提案に直結した技術の開発や、技術営業に注力しています。
2012年度の研究開発費の総額は13億円で、主な研究開発成果には下記が挙げられます。
曲線函体推進工法「まがるーふ工法」を適用
トンネルの分岐合流部のような複雑な断面変化に対する工事における、地下水対策や地盤補強によって工事費が増大するという問題を軽減させる工法。長野自動車道一本松トンネル変状対策工事に適用し、全面通行止めを回避することに成功した。
コンクリートを骨材の粒径判定システムの開発成功
骨材の粒径区分の多いダムコンクリートは、慎重な運転管理が求められる。このシステムは、運搬されたコンクリート骨材をステレオカメラで監視し、骨材粒径を瞬時に自動で判別することができる。
構造体コンクリートに適用可能な耐火性を有するポリマーセメントモルタルの開発成功
ポリマーセメントモルタルは建築補修に必要な材料である。現在普及しているポリマーセメントモルタルは耐久性・耐火性を有する物が少ないが、これは施工性、仕上がり性、加熱時の対爆裂性、遮熱性に優れている。
そのほかにも、「プラスチックシンチレーションファイバー(PSF)を用いた自走式放射線2次元分布測定システムの開発」「高耐力本設地盤アンカー工法の適用地盤の拡大・建築技術証明の取得」「コンクリート舗装の骨材露出工法の確立」など、多くの研究開発実績を残しています。
熊谷組の経審情報
業種 | 総合評定値(P) | 業種 | 総合評定値(P) |
---|---|---|---|
土木一式 | 1655 | しゆんせつ | 1115 |
プレストレストコンクリート | 1402 | 板金 | - |
建築一式 | 1744 | ガラス | - |
大工 | - | 塗装 | 899 |
左官 | - | 防水 | 855 |
とび・土工・コンクリート | 1403 | 内装仕上 | 1268 |
法面処理 | 1173 | 機械器具設置 | 1008 |
石 | - | 熱絶縁 | - |
屋根 | 841 | 電気通信 | - |
電気 | 1174 | 造園 | 1091 |
管 | 1110 | さく井 | - |
タイル・れんが・ブロック | - | 建具 | - |
鋼構造物 | 1278 | 水道施設 | 1218 |
鋼橋上部 | 1186 | 消防施設 | 897 |
鉄筋 | - | 清掃施設 | - |
ほ装 | 1111 | その他 | - |
業種
総合評定値(P)
- 土木一式
- 1655
- プレストレストコンクリート
- 1402
- 建築一式
- 1744
- 大工
- -
- 左官
- -
- とび・土工・コンクリート
- 1403
- 法面処理
- 1173
- 石
- -
- 屋根
- 841
- 電気
- 1174
- 管
- 1110
- タイル・れんが・ブロック
- -
- 鋼構造物
- 1278
- 鋼橋上部
- 1186
- 鉄筋
- -
- ほ装
- 1111
- しゆんせつ
- 1115
- 板金
- -
- ガラス
- -
- 塗装
- 899
- 防水
- 855
- 内装仕上
- 1268
- 機械器具設置
- 1008
- 熱絶縁
- -
- 電気通信
- -
- 造園
- 1091
- さく井
- -
- 建具
- -
- 水道施設
- 1218
- 消防施設
- 897
- 清掃施設
- -
- その他
- -
すべて表示▼
審査基準日 平成25年3月31日
熊谷組の基本情報
社名 | 株式会社熊谷組 Kumagai Gumi Co.,Ltd. |
---|---|
本社 | 東京都新宿区津久戸町2番1号 |
創業 | 1898年(明治31年)1月1日 |
設立 | 1938年(昭和13年)1月6日 |
資本金 | 133億円(2014年3月31日現在) |
従業員 | 2,159名(連結3,510名)(2014年3月31日現在) |
平均年齢 | 44.9歳(2014年3月31日現在) |
平均勤続年数 | 20.8年(2014年3月31日現在) |
事業内容 | 建設工事の調査、測量、企画、設計、施工、監理、技術指導その他総合的エンジニアリング、 マネジメントおよびコンサルティングならびに請負 建設用資材、建設用および運搬用機械、車両、船舶、その他これらに附帯または関連する機械、器具の設計、制作、販売、賃貸 ならびに関係工事の請負 住宅事業ならびに不動産の売買、賃貸、仲介、管理および鑑定 地域、都市、海洋、宇宙、資源等の各開発事業および環境整備、公害防止等に関する調査、企画、設計、施工、監理、指導 その他総合的エンジニアリング、マネジメントおよびコンサルティングならびに請負 土砂の採取、運搬、土地の造成、埋立および浚渫 建物、構築物およびその設備機器の保守および管理 ホテル、健康医療用施設、ゴルフ場等スポーツ施設、遊園地等レクリエーション施設、教育研修施設および飲食店の経営 自動車道事業および旅行業 工業所有権、ノウハウ、コンピュータを利用したソフトウェアの取得、実施許諾および販売 損害保険代理業ならびに金銭貸付、債務保証等の金融業務 労働者派遣事業 これらに附帯または関連する業務 |
代表取締役社長 | 樋口靖 |
- 社名
- 株式会社熊谷組 Kumagai Gumi Co.,Ltd.
- 本社
- 東京都新宿区津久戸町2番1号
- 創業
- 1898年(明治31年)1月1日
- 設立
- 1938年(昭和13年)1月6日
- 資本金
- 133億円(2014年3月31日現在)
- 従業員
- 2,159名(連結3,510名)(2014年3月31日現在)
- 平均年齢
- 44.9歳(2014年3月31日現在)
- 平均勤続年数
- 20.8年(2014年3月31日現在)
- 事業内容
- 建設工事の調査、測量、企画、設計、施工、監理、技術指導その他総合的エンジニアリング、 マネジメントおよびコンサルティングならびに請負
建設用資材、建設用および運搬用機械、車両、船舶、その他これらに附帯または関連する機械、器具の設計、制作、販売、賃貸 ならびに関係工事の請負
住宅事業ならびに不動産の売買、賃貸、仲介、管理および鑑定
地域、都市、海洋、宇宙、資源等の各開発事業および環境整備、公害防止等に関する調査、企画、設計、施工、監理、指導 その他総合的エンジニアリング、マネジメントおよびコンサルティングならびに請負
土砂の採取、運搬、土地の造成、埋立および浚渫
建物、構築物およびその設備機器の保守および管理
ホテル、健康医療用施設、ゴルフ場等スポーツ施設、遊園地等レクリエーション施設、教育研修施設および飲食店の経営
自動車道事業および旅行業
工業所有権、ノウハウ、コンピュータを利用したソフトウェアの取得、実施許諾および販売
損害保険代理業ならびに金銭貸付、債務保証等の金融業務
労働者派遣事業
これらに附帯または関連する業務 - 代表取締役社長
- 樋口靖
主な工事実績
台北国際金融センター(台北101)
- 場所
- 台湾
- 発注者
- 台北金融大樓股分有限公司
- 設計者
- 李祖原建築師事務所
徳山ダム
- 場所
- 岐阜県
- 発注者
- 独立行政法人水資源機構
- 設計者
- アイ・エヌ・エー、開発土木、日本工営株式会社
国立仙台病院
- 場所
- 宮城県
- 発注者
- 厚生労働省
- 設計者
- 厚生労働省
新宿野村ビル
- 場所
- 東京都
- 発注者
- 野村不動産株式会社
- 設計者
- 株式会社安井建築設計事務所
埼玉高速鉄道埼玉戸塚トンネル
- 場所
- 埼玉県
- 発注者
- 独立行政法人鉄道・運輸機構
その他の施工実績(一例)
- 葉山ハートセンター
- ニューシティ東戸塚中央街区商業施設 オーロラシティー
- 群馬県立自然史博物館・かぶら文化ホール
- 桐生市市民文化会館
- 京都ブライトンホテル
- 八重洲耐震補強工事 など