東洋エンジニアリングの企業情報
2017年10月25日
東洋エンジニアリングは、国内3位のプラントエンジニアリング会社です。日揮、千代田化工建設とともに、日本の「エンジニアリング御三家」といわれています。
ハイドロカーボン分野やインフラ分野、医薬分野など幅広い分野で事業を展開しており、特に肥料分野に強みがあります。
これまでに手がけたプロジェクトは、50カ国以上で数千件。度数率は0.07で、エンジニアリング御三家の中では群を抜いています。
東洋エンジニアリングの年収データ
平均年収の推移
※括弧内の数字は、平均年齢を表しています。
2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | |
---|---|---|---|---|---|
東洋エンジニアリング | 879万円 | 885万円 | 889万円 | 844万円 | 791万円 |
(平均年齢) | 43.8歳 | 44.1歳 | 44.2歳 | 43.8歳 | 43.7歳 |
エンジニアリング御三家 | 930万円 | 927万円 | 939万円 | 929万円 | 898万円 |
(平均年齢) | 43.0歳 | 42.9歳 | 43.0歳 | 42.7歳 | 42.6歳 |
東洋エンジニアリング
- 2015年度
- 791万円
- 2014年度
- 844万円
- 2013年度
- 889万円
- 2012年度
- 885万円
- 2011年度
- 879万円
すべて表示▼
エンジニアリング御三家
- 2015年度
- 898万円
- 2014年度
- 929万円
- 2013年度
- 939万円
- 2012年度
- 927万円
- 2011年度
- 930万円
すべて表示▼
東洋エンジニアリングの2015年度の平均年収は791万円。2014年度から減少し、2015年度は前年度から53万円減りました。
エンジニアリング御三家(東洋エンジニアリング、日揮、千代田化工建設)の平均年収と比較すると、 どの年度も東洋エンジニアリングの方が低く、2015年度は唯一800万円を切りました。2015年度のエンジニアリング御三家の平均年収は898万円で、東洋エンジニアリングが107万円下回りました。
東洋エンジニアリングの売上データ
売上高の推移
売上高の推移
2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | |
---|---|---|---|---|---|
東洋エンジニアリング | 1579億円 | 2287億円 | 2301億円 | 3115億円 | 2998億円 |
エンジニアリング御三家 | 3232億円 | 4174億円 | 4507億円 | 5305億円 | 5971億円 |
東洋エンジニアリング
- 2015年度
- 2998億円
- 2014年度
- 3115億円
- 2013年度
- 2301億円
- 2012年度
- 2287億円
- 2011年度
- 1579億円
すべて表示▼
エンジニアリング御三家
- 2015年度
- 5971億円
- 2014年度
- 5305億円
- 2013年度
- 4507億円
- 2012年度
- 4174億円
- 2011年度
- 3232億円
すべて表示▼
経常利益の推移
2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | |
---|---|---|---|---|---|
東洋エンジニアリング | 51億円 | 40億円 | 49億円 | △253億円 | 39億円 |
エンジニアリング御三家 | 338億円 | 340億円 | 372億円 | 140億円 | 240億円 |
東洋エンジニアリング
- 2015年度
- 39億円
- 2014年度
- △253億円
- 2013年度
- 49億円
- 2012年度
- 40億円
- 2011年度
- 51億円
すべて表示▼
エンジニアリング御三家
- 2015年度
- 240億円
- 2014年度
- 140億円
- 2013年度
- 372億円
- 2012年度
- 340億円
- 2011年度
- 338億円
すべて表示▼
東洋エンジニアリングの2015年度の売上高は2998億円で、前年度比3.7%減となりました。営業利益は110億円(前年度は73億円の赤字)、経常利益は39億円(前年度は253億円の赤字)、純利益は30億円(前年度は209億円の赤字)でした。
過去5年間の業績の推移を見ると、2014年度に大幅な経常減益となったのが目立ちます。これは、世界各地で進行中の複数のプロジェクトで建設コストが増加したためです。2015年度、2016年度も工事費増加の影響で業績は伸び悩みました。今後は受注確保とプロジェクト単位でのコスト削減を図るとともに、プラントやインフラの分野で事業領域を広げることで業績を伸ばす方針です。
売上の内訳
2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | |
---|---|---|---|---|---|
EPC事業 | 1430億円 | 2155億円 | 2160億円 | 3011億円 | 2998億円 |
IT事業 | 122億円 | 110億円 | 121億円 | 84億円 | - |
不動産賃貸・管理事業 | 26億円 | 22億円 | 21億円 | 20億円 | - |
EPC事業
- 2015年度
- 2998億円
- 2014年度
- 3011億円
- 2013年度
- 2160億円
- 2012年度
- 2155億円
- 2011年度
- 1430億円
すべて表示▼
IT事業
- 2015年度
- -
- 2014年度
- 84億円
- 2013年度
- 121億円
- 2012年度
- 110億円
- 2011年度
- 122億円
すべて表示▼
不動産賃貸・管理事業
- 2015年度
- -
- 2014年度
- 20億円
- 2013年度
- 21億円
- 2012年度
- 22億円
- 2011年度
- 26億円
すべて表示▼
2014年度までは3つのセグメントに分かれていましたが、子会社を売却したため2015年度からはEPC事業のみとなりました。
2015年度のEPC事業は、カナダ向けサンドオイル処理設備やマレーシア向けエチレンコンプレックス、国内の久米南ソーラーや瀬戸内メガソーラーが進捗したものの、化学肥料分野が落ち込んだことから、売上高は2998億円で前年度比3.7%減となりました。
東洋エンジニアリングの特徴
尿素プラントに強み
東洋エンジニアリングは、肥料などに使われる尿素を生産するプラントに強みを持っており、その設計・建設・運転の実績は100基以上。様々な尿素製造技術を自社開発しています。
中でも「ACES21」と呼ばれる技術は、尿素の合成過程を簡素化したもので、尿素生産の大幅な省エネルギー化を実現。エネルギー消費量は、尿素プラントの大型化が始まった1960年代の約半分になりました。この技術を使ったプラントが中国とインドネシアで商業運転しています。
安全衛生-度数率は0.07―
東洋エンジニアリングは、安全と品質、環境を重視した「SQE(Safety, Quality & Environment)マネジメント体制」をとっており、社長直轄のSQE会議が中心となって、部門・部室ごと、個別プロジェクトごとに安全・品質・環境に配慮した業務が行われているかチェックしています。
特に安全衛生では、「ヒヤリハット」事象を収集し、原因や発生時間帯などを分析することで、事故防止に役立てています。
こうした取り組みの結果、2015年度の度数率は0.07と、建設業の平均(0.74)を大きく下回りました。
※度数率とは、延べ労働時間100万時間当たりの労働災害による休業1日以上の死傷者数で、災害発生の頻度を表します。
東洋エンジニアリングの基本情報
会社名 | 東洋エンジニアリング株式会社(Toyo Engineering Corporation) |
---|---|
本社所在地 | 千葉県習志野市茜浜2丁目8番1号 |
設立日 | 1961年5月1日 |
資本金 | 181億9897万8851円(2016年3月31日現在) |
上場 | 東証1部 |
従業員 | 1092名(連結4397名)(2016年3月31日現在) |
平均年齢 | 43.7歳(2016年3月31日現在) |
平均勤続年数 | 18.0年(2016年3月31日現在) |
- 会社名
- 東洋エンジニアリング株式会社(Toyo Engineering Corporation)
- 本社所在地
- 千葉県習志野市茜浜2丁目8番1号
- 設立日
- 1961年5月1日
- 資本金
- 181億9897万8851円(2016年3月31日現在)
- 上場
- 東証1部
- 従業員
- 1092名(連結4397名)(2016年3月31日現在)
- 平均年齢
- 43.7歳(2016年3月31日現在)
- 平均勤続年数
- 18.0年(2016年3月31日現在)