メタウォーターの企業情報。年収・給料・売上・施工実績など。

メタウォーターの企業情報

メタウォーターは、「日本ガイシ」「富士電機ホールディングス」「富士電機（旧：富士電機システムズ）」が水環境事業を統合することで2008年に発足した、水ビジネスを行う会社です。水処理とエネルギー関連の次世代技術による水資源の確保、地球温暖化への対応、資源の有効利用などを目的に設立されました。水道分野、下水道分野、環境分野での水ビジネスを展開しており、安全な水の供給を目指す水環境テクノロジー関連、温室効果ガス削減や省エネ技術の開発を目指す温暖化対応テクノロジー関連などで、多くの製品を開発しています。
現在、日本国内で専門的に水ビジネスを行っている企業のなかで、メタウォーターの売上高は単独首位です。
2013年6月には、クラウドとGIS（地理情報システム）による上下水道の維持管理やソリューションなどの提供について、「国際航業株式会社」と業務提携を結びました。

日本国内における水道施設の大部分は1960～1970年代に整備されたものであるため、既存浄水場はすでに老朽化の時期を迎えており、改修や更新が必要となる施設はこれから増加していきます。

地方自治法が改正された2003年以降、それまで市町村などの自治体が行っていた浄水場の運営管理を民間企業に委託することが可能となり、現在はPFIやPPPを採用した水ビジネスの民間委託を政府が積極的に推進しているため、既存浄水場の改修や更新工事などの事業に関して言えば、日本国内の水ビジネス市場は拡大する余地があると言えます。そのため、メタウォーターのグループ会社で浄水場の運転・維持管理を行っている「メタウォーターサービス」では今後、これらの事業分野において受注が増加すると考えられます。

ただし、人口の減少などが原因となり、浄水場の新設は期待できないのが国内水ビジネス市場の現状です。経済産業省は、日本国内で水道管理を行ってきた自治体と企業を連携させることで、水ビジネスを行う日本企業が成長余地のある海外（南アジア、中東、北アフリカなど）で市場を開拓するための支援を行っています。

メタウォーターは海外展開にあたり、北九州市と協力して取り組む旨の基本協定を2010年に締結しています。2013年3月、カンボジアとベトナムを対象とした水ビジネスを展開するための拠点として、北九州市に拠点を設置しました。

一方、世界の水ビジネス市場に関しては、水メジャー（「テムズ・ウォーター」「ヴェオリア・エンバイロメント」「スエズ・エンバイロメント」の3社）による給水人口のシェアが低下しており、韓国やシンガポールの振興水事業会社が存在感を高めています。

メタウォーターの求人