アズビルの企業情報
2015年12月04日
アズビルは、計測・制御機器メーカーであり、これらの技術を用いた設備管理や監視システムのコンサルティング提案も行っています。国内のみならず、アメリカ、中国、韓国、台湾、フィリピン等海外でも広く事業を展開しています。
アズビルは、建物市場では「ビルディングオートメーション事業」、工場やプラント市場では「アドバンスオートメーション事業」、ライフラインや健康等の生活に密着した市場では「ライフオートメーション事業」という3部門を事業展開しています。
2012年4月に株式会社山武からアズビル株式会社に社名変更しました。
これを機に、2014年度を新たなスタートとする、2016年度に向けた新中期経営計画を策定しました。具体的には、売上高2,800億円、営業利益220億円、 海外売上比率20%以上の目標を掲げています。
これを達成するため同社は、国内外におけるポートフォリオの見直し、将来を見据えた生産体制の整備、子会社譲渡などを推し進めました。その結果、事業の見直しや再構築の費用計上などで当期純利益は前期比6.5%の減少となりましたが、売上高と経常利益は3年連続で増加となりました。
アズビルの年収データ
年度別 平均年収の推移
アズビルの平均年収は2012年度以降3年連続で上昇しています。2014年度の平均年収を2012年度と比較すると、約27万円増加しています。
年代別 平均年収
アズビルの世代別平均年収は、いずれの世代においても全上場企業の平均を上回っています。30歳で約73万円以上回り、年齢が上がるにつれてその差は大きくなり、50歳の段階では約100万円に広がっています。
アズビルの売上データ
売上高推移(単位:億円)
2014年度の売上高は2,545億円で、前年度比2.4%増となりました。経常利益は171億円で前年度比17.4%増、当期純利益は72億円で前年度比6.5%減となりました。ライフオートメーション事業の売上高は前期比4.6%減となりましたが、ビルディングオートメーション事業が4.5%増、アドバンスオートメーション事業が3.9%増となり、全体の売上も増加しました。
売上の内訳(単位:億円)
2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | |
---|---|---|---|---|---|
ビルディングオートメーション事業 | 1,021 | 1,039 | 1,074 | 1,096 | 1,145 |
アドバンスオートメーション事業 | 810 | 841 | 877 | 908 | 944 |
ライフオートメーション事業 | 326 | 325 | 340 | 496 | 473 |
その他 | 51 | 49 | 1 | 1 | 1 |
消去 | △16 | △20 | △15 | △16 | △18 |
合計 | 2,192 | 2,335 | 2,276 | 2,484 | 2,545 |
ビルディングオートメーション事業
- 2014年度
- 1,145億円
- 2013年度
- 1,096億円
- 2012年度
- 1,074億円
- 2011年度
- 1,039億円
- 2010年度
- 1,021億円
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アドバンスオートメーション事業
- 2014年度
- 944億円
- 2013年度
- 908億円
- 2012年度
- 877億円
- 2011年度
- 841億円
- 2010年度
- 810億円
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ライフオートメーション事業
- 2014年度
- 473億円
- 2013年度
- 496億円
- 2012年度
- 340億円
- 2011年度
- 325億円
- 2010年度
- 326億円
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その他
- 2014年度
- 1億円
- 2013年度
- 1億円
- 2012年度
- 1億円
- 2011年度
- 49億円
- 2010年度
- 51億円
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消去
- 2014年度
- △18億円
- 2013年度
- △16億円
- 2012年度
- △15億円
- 2011年度
- △20億円
- 2010年度
- △16億円
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合計
- 2014年度
- 2,545億円
- 2013年度
- 2,484億円
- 2012年度
- 2,276億円
- 2011年度
- 2,335億円
- 2010年度
- 2,192億円
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2014年度における各セグメントの売上高を前年度と比較すると、ライフオートメーション事業は新興国での景気減速や競争の激化により受注が減少し、その対処として組織機能の統廃合を行いました。
一方、ビルディングオートメーション事業は、国内の景気回復および省エネ需要の拡大に加えて、シンガポールをはじめとしたアジア地域での増収により売上が伸びました。アドバンスオートメーション事業は製造装置にセンサや制御機能を設置する販売事業が大幅に売上を伸ばし、両部門は5年連続で増加となりました。
アズビルの研究開発費率
2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 |
---|---|---|---|---|
4.1% | 3.9% | 3.4% | 3.5% | 4.0% |
アズビル
- 2014年度
- 4.0%
- 2013年度
- 3.5%
- 2012年度
- 3.4%
- 2011年度
- 3.9%
- 2010年度
- 4.1%
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アズビルにおける研究開発費率は、2010年度から2014年度にかけて、3.4%から4.1%のあいだで推移しています。
2014年度の研究開発費の総額は101億2,300万円で、主な研究開発成果には下記が挙げられます。
人間・機械融合システム技術
人が持つ微妙な感覚や認識能力、永年培われて得られた技能などを「機械」に与え「機械を知能化」する技術です。その一例が「ダイレクト金型と成形CAE(Computer Aided Engineering)解析の融合システム」です。部品の研究開発に欠かせない射出成形金型の設計は熟練した技術をもつ設計者の「勘・コツ・経験」に頼るしかありませんでした。しかし、その成形ノウハウを、成形CAE解析システムに盛り込むことで、若い技術者でも最適な設計ができるように開発したシステムです。
自在計測制御技術
環境の状況により計測が困難で制御できなかった対象を自在に計測・制御する技術を開発しました。
一例をあげると、これまでの鏡面冷却式露点計は、センサ部のサイズが大きく、測定環境や配管に直接挿入して測定することができませんでしたが、超小型の冷却素子と非金属鏡面を組み合せ、独自の結露検知技術を採用した小型鏡面冷却式露点計FINEDEWを開発しました。これによりセンサ部を小型化することに成功しました。
わかる化プロセス情報の技術開発
複雑なプロセスの状態や課題を「わかる化」し、高度なシステムを進化させる情報技術の開発です。
(主な成果)
・地震発生時などにリモートコントロールする遠隔遮断制御を実現したガス供給遠隔自動遮断システムの開発。
・Windowsのネットワークを解析しユーザの操作を可視化したファイルサーバ専用アクセスログ収集システム「VISUACT」の開発。
・独自の制御技術+シミュレーション技術で、装置のベストパフォーマンスを引き出す「PIDアルゴリズム、PIDシミュレータ」の開発。
環境調和計測制御技術
環境負荷低減を調和させる制御技術で、環境の変化を学習して最適なエネルギーの供給を行うための開発です。環境負荷低減を目指す計測・制御技術も含まれています。
(主な成果)
・ビルディングオートメーションシステムで、計測・計量したデータをもとに毎日のエネルギー使用状況と快適性を診断しエネルギー目標の達成度と室内の快適性をわかりやすく損益額に換算して提供するシステムの開発。
・エネルギーの損益額と快適性の損益額を表示することにより、運用状況の良し悪しを実感し、建物のエネルギー運用が適切に行われているかどうかを簡潔に示すシステムの開発。
快適空間計測制御技術
快適で高品質な空間を提供するための技術です。人など発熱負荷の所在に応じて空間の温度分布を最適に制御し安全な空間を提供するための技術開発です。
省エネと快適性を追及したオフィス空間施設の研究開発で、雨水収集装置の利用によるトイレの水を節水する装置の設置や、自然エネルギーを利用して建物の各階の換気パネルと屋上換気塔を利用した自然換気装置の導入、夜間に室内にこもった熱を自動排気する装置、空調風量のほぼ100%を外気冷房として利用可能なシステムの開発などを行っています。
アズビルの経審情報
業種 | 総合評定値(P) | 業種 | 総合評定値(P) |
---|---|---|---|
土木一式 | - | しゆんせつ | - |
プレストレストコンクリート | - | 板金 | - |
建築一式 | 1093 | ガラス | - |
大工 | - | 塗装 | - |
左官 | - | 防水 | - |
とび・土工・コンクリート | - | 内装仕上 | 1089 |
法面処理 | - | 機械器具設置 | 1025 |
石 | - | 熱絶縁 | - |
屋根 | - | 電気通信 | 1409 |
電気 | 1811 | 造園 | - |
管 | 1599 | さく井 | - |
タイル・れんが・ブロック | - | 建具 | - |
鋼構造物 | - | 水道施設 | 1091 |
鋼橋上部 | - | 消防施設 | 1158 |
鉄筋 | - | 清掃施設 | - |
ほ装 | - | その他 | - |
- | - | 合計 | - |
業種
総合評定値(P)
- 土木一式
- -
- プレストレストコンクリート
- -
- 建築一式
- 1093
- 大工
- -
- 左官
- -
- とび・土工・コンクリート
- -
- 法面処理
- -
- 石
- -
- 屋根
- -
- 電気
- 1811
- 管
- 1599
- タイル・れんが・ブロック
- -
- 鋼構造物
- -
- 鋼橋上部
- -
- 鉄筋
- -
- ほ装
- -
- しゆんせつ
- -
- 板金
- -
- ガラス
- -
- 塗装
- -
- 防水
- -
- 内装仕上
- 1089
- 機械器具設置
- 1025
- 熱絶縁
- -
- 電気通信
- 1409
- 造園
- -
- さく井
- -
- 建具
- -
- 水道施設
- 1091
- 消防施設
- 1158
- 清掃施設
- -
- その他
- -
- 合計
- -
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審査基準日 平成26年3月31日
アズビルの基本情報
社名 | アズビル株式会社(Azbil Corporation) |
---|---|
本社 | 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 |
創業 | 1906年(明治39年)12月1日 |
設立 | 1949年(昭和24年)8月22日 |
資本金 | 105億2,271万6,817円(2015年3月31日現在) |
従業員 | 5,210名 (2015年3月31日現在) |
平均年齢 | 44.4歳(2015年3月31日現在) |
平均勤続年数 | 20.2年(2015年3月31日現在) |
事業内容 | ビルディングオートメーション事業、アドバンスオートメーション事業、ライフオートメーション事業他 |
代表取締役社長 | 曽禰寛純 |
- 社名
- アズビル株式会社(Azbil Corporation)
- 本社
- 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号
- 創業
- 1906年(明治39年)12月1日
- 設立
- 1949年(昭和24年)8月22日
- 資本金
- 105億2,271万6,817円(2015年3月31日現在)
- 従業員
- 5,210名 (2015年3月31日現在)
- 平均年齢
- 44.4歳(2015年3月31日現在)
- 平均勤続年数
- 20.2年(2015年3月31日現在)
- 事業内容
- ビルディングオートメーション事業、アドバンスオートメーション事業、ライフオートメーション事業他
- 代表取締役社長
- 曽禰寛純