| 建設・設備求人データベース

更新725

  1. 建設・設備求人データベースTOP>
  2. 業界解説>
  3. 廃棄物や副産物を有効利用するリサイクルプラント

廃棄物や副産物を有効利用するリサイクルプラント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2013年12月26日

廃棄物の処理は、分別・保管、収集運搬、中間処理、最終処分と流れ、その途中で再利用や再生が行われます。これを行なうのがリサイクルプラントです。

廃棄物の分類

 リサイクルプラントで処理する廃棄物には、産業廃棄物と一般廃棄物があります。産業廃棄物は、建設工事や工場での生産活動など、事業活動に伴って生じる廃棄物です。汚泥や廃油、廃プラスチック、がれき、木くずなどの20種類が指定されています。一般廃棄物は、それ以外の廃棄物で、家庭での日常生活で生じるものも含まれます(図表-1)(図表-2)。

廃棄物の分類       出典:公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター「産廃知識 廃棄物の分類と産業廃棄物の種類等



産業廃棄物量の推移       出典:公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター「産廃知識 産業廃棄物処理の現状

リサイクルの技術・方法

リサイクルで廃棄物を有効利用するためには、①材料を種類ごとに分別・回収する技術、②使用されている材料の種類を特定する技術、③分別された材料を新製品の材料として再生する技術、が必要となります。

また、リサイクルの方法には、材料として再利用する「マテリアルリサイクル」の他、「ケミカルリサイクル」や「サーマルリサイクル」という方法があります。「ケミカルリサイクル」では、プラスチックに熱や圧力を加えて石油や化学材料に戻します。「サーマルリサイクル」は、焼却時に発生する熱エネルギーを廃熱ボイラや発電設備で電気エネルギーとして回収します。固形燃料化なども行われます。

リサイクルプラントの種類

 リサイクルプラントには、取り扱う材料やリサイクルの方法により多くの種類があります。

(1)建設廃棄物リサイクルプラント
建築現場や解体現場から発生する木・紙・プラスチック・土砂・ガラス・コンクリート・ボード類などの混合廃棄物を、処理します。
石膏ボードのリサイクルでは、破砕処理を行って紙と石膏に分離します。分離後の石膏は、地盤改良材の原料となり、紙は燃料として再利用されます。
コンクリートは、破砕処理を行って0~40mmの大きさに調整し、再生砕石として道路舗装用の上層路盤材・下層路盤材として利用します。粉砕時に取り除かれた鉄筋などの金属類も有用な資源となります。
建設工事現場で発生する汚泥は、天日乾燥とプレス脱水処理によって含水率を一定にした後、再生土として利用します。

(2)家電廃棄物リサイクルプラント
テレビや冷蔵庫などの家電製品は、鉄、銅、アルミニウムなどの金属、プラスチック、ガラス、ゴムなど、多くの材料で構成されています。
 最初に、手作業による解体・分別で、主要部品を回収し、エアコンや冷蔵庫では冷媒として使用されているフロンの回収を行います。手解体できない残りの大部分は機械による破砕を行って、鉄、銅、アルミなどの金属を回収します。最後に複数種のプラスチックが混じった混合破砕プラスチックが残ります。混合破砕プラスチックに含まれる主なものは、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)です。
これらを再利用するためには、種類別にきちんと分け、かつ高純度で回収しなければなりません。そこで、比重、静電気、X線などの選別技術により純度99%以上で選別・回収しています。X線の透過によって添加剤を含んだプラスチックを検知することができます。
その他にも、びん・缶類・ペットボトル、木くず、廃プラスチック、粗大ごみ、廃車、アスベスト、汚染土壌、食品廃棄物、医療廃棄物、焼却灰などをそれぞれ専用にリサイクルするプラントがあります。

リサイクルの今後

平成23年3月末時点での最終処分場の残余年数は13.6年となっており、廃棄物の排出抑制が求められています。
多くのメーカーは、製品企画時に環境配慮設計を行って廃棄物の削減・リサイクル率の向上に取り組んでいます。具体的には、①再生資源・再生部品の使用、②再資源化可能性の向上、③収集・運搬の容易化、④手解体・分別処理の容易化、⑤破砕・選別処理の容易化、などです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加