竹中工務店、都市型水害リスクを低減する「レインスケープ」の実証をスタート

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竹中工務店、都市型水害リスクを低減する「レインスケープ」の実証をスタート

2016年08月12日 20:00

持続可能なまちづくりに

竹中工務店は、8月9日、植栽空間を活用した雨水の貯留・浸透空間「レインスケープ」(商標登録出願済み)の実証を、千葉県印西市の竹中技術研究所にて開始したことを発表した。

近年都市部では、豪雨により、内水氾濫と呼ばれる水害が頻発していることから、自治体等では、雨水の地下浸透及び下水道への流出抑制を図りたい動きが加速している。

一方、その浸透・流出抑制機能を担うものとして、植栽空間によって補う「レインガーデン」技術に期待が寄せられる中、これまでその有効性は今一つ明らかになっていなかったという。

「レインスケープ」の概要

「レインスケープ」は、都市型水害リスクを低減する植栽空間を演出しながら、集客力や企業価値の向上に貢献する技術だ。

豪雨時には、地下部分が高い流出抑制・水質改善効果を発揮し、敷地内においてより使いやすい雨水を回収する一方、平常時には、地上部が魅力ある植栽空間として機能する。

また、地産材料の活用とともに、地域に根ざした空間デザインを採用し、水質浄化後の雨水利用の促進も図ることで、施設の付加価値向上につながるという。

なお、今回の「レインスケープ」の実証実験では、約40平方メートルの試験区を3カ所に分け、異なる材料構成における貯留水の水質・流量のデータを収集。レインガーデンの水質改善の効果を高める材料の選定を行い、その機能の向上を目指す考えだ。

雨水活用エンジニアリングを推進

「レインスケープ」の適用対象は、駐車場や構内道路など、外構として広い集水面積を持つ商業施設・工場・病院等や、外構部において、雨水流出対策及び緑化を実施したい建物等。

同社は今後、集水した雨水を「レインスケープ」で貯留・浸透させることで水質を改善し、敷地内で利用する「雨水活用エンジニアリング」に取り組む方針である。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

竹中工務店 プレスリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2016/

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