日立金属と提携
国立研究開発法人物質・材料研究機構と日立金属株式会社は、2016年7月19日、「NIMS-日立金属次世代材料開発センター」設立に関する覚書に調印したと発表した。
研究センターでは、世界最高レベルの研究水準が必要となるNIMSの材料開発力や、材料解析技術。日立金属が高い製品開発力や生産技術を融合させることによって達成可能となる次世代超耐熱合金の実用化研究を進めていく。
また国土強靱化や、産業競争力強化に寄与する構造材料の革新的なシーズの創出とその産業界への橋渡しのためのハブ拠点として、構造材料研究拠点を設置している。
省エネルギー化の推進
約100名の研究者が集結し最先端設備を用いることによって、連携体制でシーズの社会実装を行っていく。
得られた研究成果については、様々な場所で金属材料に活用することにより省エネルギー化の推進に貢献していく。
NIMSは化石燃料消費削減やCO2排出量削減を目指している。独自の合金設計によって、発電ガスタービンなどのタービンディスク用Ni基鍛造超合金についての研究開発を行ってきた。
単結晶超合金に関しては耐用温度1100度を超える材料を開発している。さらにこれまでの材料を耐用温度で50度以上上回り、700度以上で使用可能なディスク用鍛造超合金の開発に成功した。
日立金属と共同にて鍛造プロセス研究を行ってきており、今後はセンターにおいてさらに実用化に向けて開発を行っていく。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
国立研究開発法人物質・材料研究機構 プレスリリース
http://www.nims.go.jp/news/press/